タケヤリ
株式会社タケヤリは、1888年創業の岡山県倉敷市で初めて帆布を織り始めた機屋(はたや)です。1968年武鑓織布工場を設立、1989年現在の社名に。「倉敷帆布」の老舗として自社生産を行っています。倉敷市は中世から江戸時代にかけて綿花栽培が盛んな土地で繊維業・紡績業が発達。全国の帆布生産シェア約70%の一大産地です。船の帆や馬具・鞄などに使われてきた帆布は、通気性の良さと強靭さが特長。タケヤリでは1号~11号全ての帆布を手がけます。特別な技術が必要な極厚帆布(1号~3号)の製造は現在ではタケヤリのみ。旧式のベルギー製シャトル織機を用い、全ての工程に人の手を入れ、1日に約1反(約50~70m)ゆっくりしっかり織りあげます。「帆布といえばタケヤリ」と呼ばれる品質で、ファクトリーブランド商品の制作・生地の開発・OEMなど、帆布の新たな可能性を広げながら、永く使い続けることで変化していく帆布の魅力を伝えています。
*2023年1月に帆布事業を終了し、本業から撤退しました。