
ろくろ舎
福井県鯖江市は現在では工業用漆器の一大産地として知られる土地です。この土地でろくろ舎は、伝統的な丸物木地師としての技術を継承しながら、「価値の再定義」をコンセプトに、お椀を始め、間伐材をくりぬいた植木鉢やアクセサリー、アート的要素の強いオブジェなど製法にこだわることなくプロダクトを製作しています。北海道から福井に移住して、海外を旅行したり、企業に就職したり、パン屋さんになったり多様な経歴のある代表の酒井さん。ずっと職人だった訳ではない酒井さんならではの視点で、丸物木地師を捉えています。漆器業界の分業制の一部でお椀を量産していくのではなく、木地師の視点からデザインして形にしたBASEシリーズのお椀を展開したり、また自分だけのお椀がオーダーできるオンリーワンという仕組みを全国各地で開催したりと丸物木地師としての在り方を模索して持続可能な仕組みを作ろうと活動されています。