八女の2店舗をリニューアルします!
多様な地域文化を五感で感じる場を目指す
2025年1月から八女の2店舗、「旧寺崎邸」と「旧丸林本家」の場のあり方を見直します。
2024年まで、旧寺崎邸は福岡・九州をはじめ日本各地の地域文化を体現する品々を並べており、旧丸林本家はうなぎの寝床が文化を解釈して提案するオリジナルプロダクトのMONPEなどを中心に並べていました。この2か所に分けていたものを旧寺崎邸の方にまとめ、引き続き旧寺崎邸は “NATIVESCAPE(ネイティブスケープ)Store”として、地域文化を伝える・買える博物館のような店舗を目指します。
また、旧丸林本家ではさまざまな企画を通して地域文化に触れていただく場として機能させたいと考えています。1-2月上旬は移行期間、2月中旬から本格始動予定です。 うなぎの寝床として地域文化の面白みを発見して共有し、ネイティブな風景をつなぐために、皆さんと対話をし続けたいと思います。
*NATIVESCAPE (ネイティブスケープ)
「ネイティブ(その土地固有の)」と「ランドスケープ(風景)」を足した造語。うなぎの寝床では、土地性・歴史性を重んじ、未来に対して思考し続ける人が、営みを持続しながら活動する風景をNATIVESCAPEとして定義します。
前回店舗リニューアルした2020年4-7月に”NATIVESCAPE”という言葉を作り、八女の2店舗で地域文化商社としてやれることを模索してきました。それから4年半の間に、地域文化商社としてつくりてとつかいてを繋ぐ、地域文化と経済を循環させ風景を繋ぐという考えのもと、ららぽーと福岡、アクロス福岡、愛媛大洲、下北沢の店舗が増え、各店舗の役割を通してこれまで以上に多くの方と繋がりを持てるようになってきたと思います。その間に著しいSNSなどの情報伝達の手段の変化があり、つくりて自身が発信することができるようになり、地域文化商社としてつくりてとつかいてを繋ぐ立ち位置として担える役割にも変化が必要になっていると感じていました。
私たちは、お店やオンラインショップでものを通して地域文化を伝達していますが、この事業を通した生活者による「購買」「利用」というのは、地域文化と生活との交換と交流であり、ものを買うことは、地域文化と貨幣(お金)を交換しているという意識を持ってもらえる方が良いのではないかと考えています。単純な消費でなく意識がともなった交換であってほしいと思います。そして、その地域文化を纏った商品やサービスが現代生活において成立したら、地域文化は残っていくし、そうでなければ淘汰されていくでしょう。その判断は当然うなぎの寝床が決められることではなく、この時代に生きる人々と地域文化の関わりの中で決まっていくことだと考えています。
そこでこのリニューアルを通して、まだまだ紹介しきれていない地域文化の多様さ、自分たちも未だ認知できていない地域文化の奥深さに触れる場を目指したいと考えています。 これまで取り扱いのある「地域文化につながる商品」は継続して店舗で紹介しますが、知るほどに湧き出てくる地域文化を広く捉え、掘り下げたり、耕したり、こんな側面もあったのか!という発見を共有していければと考えています。企画展示・販売、ワークショップ、トークイベント、マーケット、写真展、落語会、音楽Live、朗読会…いろんな切り口があると思います。これまでの延長上にある地域文化の伝達方法も大事にしながら、それでは紹介しきれていない側面を、いろんな形で場を用意し、接点を作っていくことをできないかと考えています。
地域文化って複雑で、カオスで、簡単に捉えられる物ではないとつくづく思います。まだ言葉にできていない地域文化を一つ一つすくい上げて、時代の変化に応じて対話をしていく場所。改めて人と人、人と土地を繋ぎ、対話を実践する拠点として、今まで取り組めていなかったことにもチャレンジをして、みんなで未来を考えていくきっかけとなるような、これまで以上に枠にとらわれずにさまざまな機会を提案していきます。 「価値とは何か」、「地域文化ってなんだろう?」をみんなで考える場所を目指して計画中です。
うなぎの寝床 旧寺崎邸
NATIVESCAPE Store
店休日 火、水(祝日営業)
営業 11:00〜17:00
住所 福岡県八女市本町327 (会場アクセス)
電話 0943-24-8021
駐車場 あり
うなぎの寝床 旧丸林本家
UNADIG Gallery & Space
店休日 火・水(不定休あり)
営業 11:00〜17:00
住所 福岡県八女市本町267(会場アクセス)
電話 0943-22-3699
駐車場 あり
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