【イベント出店】 大洲博 at 東京GINZA SIX (8/23〜24)
大洲のヒト・モノに出会えるイベント「大洲博」
2024年8月23日(金)~24日(土)に東京GINZA SIXにて愛媛県大洲市の観光や町のこと、そして古民家をいかしたまちづくりについて紹介する「大洲博」が開催されます。大洲市は古い町並みや歴史的建造物の再生と活用で世界的にも注目が集まっている町で、うなぎの寝床も2023年7月、大洲市に四国瀬戸内のものづくりを伝えるお店として愛媛大洲店をオープンすることで関わりはじめました。
会場には、古民家再生の立役者をはじめ、洋服店オーナー、大洲市内でクラフトビールの製造をされている方、大洲由来や愛媛県の土地の素材を活かした商品の販売をしている方など大洲市で活躍する人たちが揃い、ブースごとに対話が楽しめます。各ブースではそれぞれの商品(服飾・木工・タオル・クラフトビールなど)を展示・販売します。
うなぎの寝床ブースでは、久留米絣(福岡)と伊予絣(愛媛)の新しい産地間交流を形にした「Farmers’ MONPE クリエイティブチャレンジ No.3 絣産地交流」を販売します。クリエイティブチャレンジNo.3では、久留米絣を通して伊予絣を知り、関わるきっかけを生んでいきたいと考えています。現在も伊予絣を製造する白方興業に協力いただき、収蔵されている伊予絣の生地アーカイブから柄を探し、その柄を現代の久留米絣でどのように表現できるかを織元と一緒に考え、形にしました。当日はその生地見本も一緒に展示します。また、四国瀬戸内のつくり手の商品もご紹介します。
当日は愛媛大洲店の立ち上げを中心で担い、クリエイティブチャレンジNo.3の企画・開発を担当した富永が参加します。うなぎの寝床の愛媛での活動に興味がある方だけでなく、大洲の町、人に興味がある方とお話できることを楽しみにしています。
大洲博について詳しくはこちら
– 開催概要 –
<日時>
2024年8月23日(金) 13:00~18:00
2024年8月24日(土) 11:00~15:30<会場>
THE GRAND GINZA GINZASIX 13フロア<住所>
東京都中央区銀座6-10-1
【うなぎの寝床 愛媛大洲店について】
愛媛県大洲市は愛媛県南部に位置し、肱川を中心に発展した街です。肱川は瀬戸内海と繋がり、各地との交易や交流、人の行き交いが生まれました。そういった背景を持つ大洲市で四国瀬戸内のものづくりを伝えていきます。ものづくりには、それぞれの地域の土地性が大きく関係しますが、土地性だけでなく、技術の伝承や他地域との交流から生まれたものもあります。一つ一つそれぞれを見つめつつ、点と点を繋げていくことで見えてくることや発見もあります。これまでの活動で培ったことを活かして四国瀬戸内のものづくりを伝えると同時に、愛媛や四国、瀬戸内、そして日本のものづくりや地域文化についても考え続けていきたいと思います。
四国や瀬戸内を中心としたものづくりをどのように考え選定しているのか、その一部をテーマに分けてご紹介します。
【織物】
タオルも織物
木綿の織物でも糸や織り組織が変われば、タオルやしじら織、帆布、デニムになります。木綿の特性を活か して、タオル、ストール、作務衣、バッグ、ジーンズなどに。豊かな水、気候風土により育まれた織物は、それぞれの地域で特色を持ち今も作られ続けています。吸湿性、丈夫さ、涼しさ、やわらかさなど、この地域の織物を主に織物の幅広さを体感してもらえたらと思います。
【木】
四国はやまぐに 進化する木の仕事
四国の全面積の約 75%は森林です。ヒノキ、杉、クスノキ、桜など、それらの特性を生かして身の回りの生活の道具や建物などに活用されています。また板などのキッチン用品、レンジ対応のおひつ、木の繊維から 作ったタオル、消臭ミストなど。木の仕事が身近にあり、長い年月をかけて育て上げ無駄なく使い切る。皆がその循環や木の仕事の未来を探っています。
【和紙】
シコク(紙国)の可能性
紙の仕事に関わる仕事が多いのも四国の特徴。伝統的な大洲和紙や土佐和紙、阿波和紙などもあり、大きな工場で機械で生産する紙工場も多数あります。書道、ふすま、コピー用紙、トイレットペーパー、油取り紙など紙としても使用するものもあれば、紙紐に耐水加工を施して洗える室内ばきの草履が作られていたり、敷物があったり。紙の世界も奥深い。
こうしたテーマで括れないものも当然まだまだあります。
少しずつ四国・瀬戸内のものを通して、地域文化に触れられる場にしていきます。
愛媛大洲店について興味がある方はこちらの記事も合わせてお読みになってください。
【rhythmdesign HP】 愛媛大洲/街が不自然さを纏わないための作法/地域の人が地域を伝える
【うなぎの寝床 note】 うなぎの寝床が愛媛県大洲にお店を作った理由(前編)
オープンから1年で感じたこと、これからについて
愛媛大洲店の沼倉です。
愛媛大洲店がオープンして8月で1年が経ちました。うなぎの寝床は福岡県を中心にお店があり、県外の出店は東京を除いて初めてです。縁もゆかりもなく、右も左も分からない。どうやってお店を知ってもらい、どうやって町の人や愛媛の人、四国の皆さんに受け入れてもらえるのか全く分からない中でのスタートでした。
「うなぎの寝床ってうなぎ屋さんですか?」「もんぺっていう名前が…。昔の野良着ですよね?」「福岡から来た雑貨屋さん?」
これまで働いていた福岡とは全く違うお客様の反応、「うなぎの寝床」という看板や土着性がない状態でうなぎの寝床の活動を伝えることの難しさを感じていました。
まずは大洲のこと、愛媛のことを理解しないといけないと感じ、愛媛県内を車で回ったり、大洲の町の方々と食事をご一緒したり、お店以外の場所で立ち話をしながら、愛媛のことや大洲にどんな人がいてどんな活動をしているのかを少しづつですが理解できるようになりました。
町の人とコミュニケーションを取っていく中でうなぎの寝床について話す機会もあり、私たちの活動について理解をしてくれる人が増え、町の人がお店に来店され商品を買ってくれるようになりました。さらにはご友人にお店を紹介してくれたり、観光客の方や外国人の方にお店を勧めてくださるようになり、愛媛大洲店に興味を持ち来店くださるお客さまも増えていきました。
「もんぺの穿き心地がほんと良くていつも穿いてます」、「自分が住む地域にこんなつくり手がいたなんて知らなかった!」そういった嬉しい声を度々頂くようになり、大洲のお店として受け入れてくださったように感じます。本当にありがとうございます。
愛媛大洲店では、四国や瀬戸内を中心としたものづくりを伝える場であり、ものづくりを通して、それぞれの土地性や歴史、風土、文化を知り、そして考えるきっかけが生まれるように活動をしてきました。
これからの1年は「四国瀬戸内のものづくり」を来店されたお客様にもっと知って頂ける場にしたいと思っています。うなぎの寝床なりの視点や解釈を通して自分が生まれた地域や住んでいる場所の文化を感じてもらうこと、旅行で訪れた場所の土地について知ること、愛媛大洲店が四国瀬戸内を中心とした地域文化を楽しめる入口として自分たちなりにできる役割を担っていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。