「工芸に親しむこどもの日」特集 【アクロス福岡店】

こどもの日は福岡の工芸に親しもう 

「工芸に親しむこどもの日」特集 を、うなぎの寝床アクロス福岡店にて4月24日(水)~5月6日(月)まで開催します!

今回の特集では、博多張子の張子の虎をはじめ、博多人形の五月人形独楽やけん玉など、こどもの日をお祝いする、こどもの日を楽しむ商品を多数取り揃えています。どれも福岡でつくられた福岡の工芸品です。
幼少期の記憶や体験は、ずいぶん大人になってからしみじみ思い出されるもの。家族みんなでこどもの日をお祝いしたこと、郷土玩具で遊んだ記憶。子どもの時分から、気づけば工芸品や地域文化がそばにあり、季節の行事は福岡の工芸品とともにあってほしいとの思いから今回の特集を企画しました。 

「工芸に親しむこどもの日」特集 

会期:4月24日(水)~5月6日(月)
場所:うなぎの寝床 アクロス福岡店
住所:福岡市中央区天神1丁目1‐1 1F 匠ギャラリー内 

【本件のお問い合わせ先】
株式会社うなぎの寝床 アクロス福岡店
担当:増田・渡邉
mail : u-acros@unagino-nedoko.net
電話番号 : 
092-753-7223 

 

端午の節句は博多張子の虎!  

端午の節句(5月5日)は五節句のひとつ。男の子の誕生を祝福し、健やかな成長を願う行事です。1948年からはこどもの日として国民の祝日になりました。端午の節句といえば、鎧兜や五月人形、鯉のぼりが定番ですが、博多で端午の節句といえば博多張子の虎! この風習、うなぎの寝床スタッフも博多張子を取り扱うようになって初めて知りました。福岡の中でも「博多部」と呼ばれる御供所、冷泉、大浜、奈良屋の四地区に根づいている風習であるようです。
虎はもともと日本に生息しない動物ですが、中国の虎王崇拝が日本に伝わったことで、日本画などに取り入れられるようになり、張子の虎も作られるようになりました。虎は勇猛果敢の象徴。張子の虎は、虎のように強くたくましく育ってほしいという願いが込められた縁起物です。 

博多の四季は博多張子とともにあり!  

張子は室町時代にはおきあがりこぼし、江戸時代にはだるまや虎が作られ始め、博多張子は江戸時代中期、上方からきた人形師茂七によって始められたと伝えられています。博多張子は博多の四季の行事になくてはならない縁起物。大みそかの姫だるま(昭和の半ば頃まで)、十日えびすの福起こしに福笹飾り、どんたくの張子面や恵比寿流の張子の鯛。そして端午の節句の張子の虎。福岡の郷土芸能である博多仁和加にも張子のぼてかずらが欠かせません。博多の祭りや行事は商売繁盛や招福を願うもの。縁起物である博多張子はいつも博多の四季とともにありました。
江戸時代から続く博多張子職人5代目の三浦隆さんによると、張子の虎は2代目の頃(明治時代)にはすでに作られていたそうです。1998年には三浦さんの手掛けた張子の虎が年賀郵便切手の絵柄に採用されました。博多張子の虎は、ゆらゆらと揺れる振り子式の頭が特徴のひとつ。うまく揺れるようにバランスよく仕上げるのが難しいそうです。時代に合わせて道具や材料を更新しながら、今も変わらず一つ一つ手作業で丁寧に作り続けています。 

 

うなぎの寝床アクロス福岡店では、福岡の工芸品を中心に多種多様なものづくりを扱うことを通して、現代の暮らしに、また未来へとつながっていくものづくりのあり方を紹介しています。 何気なく手に取ったものが伝統的工芸品だった、気がついたら民芸品を使っていたというように、ものづくりが日々の暮らしに寄り添うものであってほしい、そして未来につながっていくものであってほしい。そういった思いを届けるべく、季節に合わせた特集を織り交ぜながら、福岡の工芸品を紹介しています。 福岡の工芸品を身近に感じていただき、日々の暮らしと工芸をつなぐきっかけを提案できればと思います。 

ぜひご取材いただけますと幸いです。 

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