【産地としての八女】資源と技術をつなぐ八女での取組み - 八女杉編 -

八女市の6割以上は、森。
自然のなかで販売と共に考えるうなぎの寝床の活動。

うなぎの寝床が拠点を置く福岡県八女市。星野村、矢部村、上陽町、黒木町などの近隣町村と合併して現在の形になりました。その結果、総面積は福岡県内2位の広さになり、そのうち森林が占める面積は福岡県最大を誇ります。そんな自然あふれる環境で、うなぎの寝床は店舗での販売をしながら、八女産地に密着した活動も行い、産地の現状を近くで見て肌で感じながら、今できることは何かを考えています。

八女といえば八女茶、だけではない。
八女杉もあります!

面積の6割以上を占める八女の森林。その広大な森林は人工的に植えられたスギやヒノキが多くを占めます。市の森林組合もあるなか、民間企業として八女杉を伝える取組みをされているのが、星野村にある八女流さんです。八女福島仏壇組合と一緒に行っている「ブツマプロジェクト」の活動のなかで八女流さんを訪問し、八女杉の特徴について教えていただきました。

 

「品種の八女林業」とも呼ばれる八女杉の特殊性。
その品種は30種類以上もある。

八女杉は全国的にも珍しい多品種の杉産地で、「品種の八女林業」とも呼ばれています。なんと、その品種は30種類以上。近隣の杉産地である大分の日田、熊本の小国などでは、それぞれ代表的な品種が数種類あり、それが産地の杉としての特徴になっているのと比較してみると、多品種であることの特殊性がわかります。

大正初期には電信柱用の木材として植えられましたが、それ以上に八女の先人たちは、広大な森林のなかの土地の特性や環境に合わせて、工夫して造林を続けてきました。その結果、木目が詰まったもの、赤味が多いもの、比重が軽く加工しやすいものなど、多品種の杉産地となり、多種多様な杉材を調達できることができる杉産地となりました。

 

植林から約50年の年月を経て、杉は伐採され森から切り出され、丸太から木材へと加工されます。多品種それぞれの良さを活かして、建築資材や家具、酒蔵の麹蓋、お弁当箱など、日々の暮らしのなかで活躍しています。また、杉の枝葉はお線香の原料としても使われています。

 

八女杉を使った新作仏壇のお披露目会
ブツマプロジェクトシーズン2「ブⅡ」展を開催

うなぎの寝床が2018年から八女福島仏壇組合と取り組んでいるブツマプロジェクトでは、今年は八女杉を原料とした新作仏壇を製作しました。電信柱用に早く大きく育った杉材というイメージが強かったためか、近年、八女杉は仏壇の木材には向かないと敬遠されてきました。今回は、いろいろな品種がある八女杉のなかから、仏壇に適した木材を八女流さんより調達し、仏壇づくりに挑戦しました。

新しい仏壇のお披露目会を来年1月にアクロス福岡2F「ギャラリー2」で行います。ぜひ、八女杉の魅力がつまった仏壇を一目見にお越しください。

ブツマプロジェクトシーズン2「ブⅡ」展
会期:2024年1月24日(水)-1月29日(月)
営業時間:10:00-19:00
会場:アクロス福岡 匠ギャラリー2F『ギャラリー2』
詳細はこちら

 

<八女杉からできた商品>

馬場水車場のお香

関内潔さんの木のお弁当箱

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