【tamaki niime てんてん】 「みんながつくるイッテンもの」って?

身に着けるのがわくわく楽しい!
tamaki niimeイッテンものの作品はどう生まれるのか

播州織の産地、兵庫県西脇市に拠点を構え、イッテンものの作品をつくるtamaki niime。 tamaki niime のイッテンものの作品は色がいろいろ、柄もいろいろ、見ているだけでもワクワクします。さらに作品を身に着けたときに感じる肌触りの気持ちよさは何度も身につけたくなる不思議な力があるように思います。

そんなtamaki niime作品が大集結するイベント「てんてん」がうなぎの寝床でいよいよはじまりました!
テーマは「みんながつくるイッテンもの」。このテーマは、今回のイベントを開催するにあたり兵庫県西脇市にあるtamaki niimeのラボに伺い、作品づくりを直接見て感じたところから生まれました。1人1人が挑戦しながら、チームでバトンをつなぐ。個人とチームのバランスをうまくとりながらを作品づくりをしている姿を見てきました!

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「まずやってみる。」 
思考を止めないものづくり。 

tamaki niime の作品はすべてイッテンものです。売れるからという理由で世の中の流れや好みに合わせて服をつくるのではなく、素敵だなと思う人がたった1人だけだったとしてもその人に届けられるように自分たちが楽しみながら作るということにこだわりを持ってイッテンものをつくり続けています。イッテンものを作り続ける、そこには同じ色の糸を作らない、同じ糸の組み合わせで生地を織らない、など効率を重視して同じものをつくるときにはない手間と時間がかかります。

イッテンものを作るということが作品づくりのどこの部分にどうつながっているのでしょうか。実際に作品づくりの現場をみてみると、作っている1人1人の「思考を止めず、挑戦し続ける」という姿勢につながっているのではないかと感じました。

もしも、みなさんが日々料理をするときに同じ具材を使わず毎回具材を変えて作らなければいけないという条件があったらどのようなことになるでしょうか。きっと「次はなにを作ろうか?」「この食材でなにを作ろうか?」と日々考えながら作ることになると思います。この考えながら作るということがtamaki niimeの作品づくりのベースにあるように思えます。

例えば織りの工程では、生地を織るたびに壁一面びっしりと並んだ糸のストックから糸を選び、糸の組み合わせ毎回変えてイッテンものの生地を作っています。

もしもイッテンものという条件がなければ糸の組み合わせを変える必要はなく、考える範囲は狭くなってしまいます。そうなると、ひらめきも、チャレンジも必然的に生まれずらくなってしまうのではないでしょうか。

イッテンものをつくるというテーマがあることでこんな色の糸をつくってみたらどうだろう、こんな糸の組み合わせで生地を作ったらどうだろうというように考え続けるきっかけになっているのだと感じました。

そして、考えたイメージを形にするために失敗を恐れず、楽しみながら挑戦を繰り返す1人1人のものづくりに対する姿勢が、最終的に作品と出会った人をワクワクさせるイッテンものを作り続けることにつながっているように感じます。

 

「1人1人の」挑戦をつなぐバトンパス

tamaki niime には「染めチーム」「織チーム」「編チーム」「縫うチーム」などのチームがあります。染めチームで糸を染め、その糸を使用して織り・編みチームが生地にして、縫うチームが裁断と縫製をしてイッテンものの作品となります。

作品づくりの現場を見る前はチームとしてまとまり、みんなで1つのゴールを目指すように作品づくりをしているのではないかと想像していました。しかし、実際に見てみると少し違ったように思えます。

染めチームであれば同じ色の糸を作らない、織・編チームでは同じ糸の組み合わせで生地を作らない、縫うチームであれば同じ生地を裁断しないというようにすべての工程で思考を止めず挑戦しなければイッテンものの作品はつくれません。

それは、チームでつくるというよりも、あくまでも大切なのは1人1人の感性だったり、アイデアだったり、作品づくりに向き合う姿勢だったりで、その中で思考をさらに広げたり、困ったときに一緒に解決するためにチームがあるのではないかと感じました。

今回訪れた際に、縫うチームのメンバーに「縫うチームの役割はなんですか?」という質問をしてみました。それに対する回答は「各チームが最善を尽くした最高の生地をどういう形にするか、どの縫製仕様なら生地を活かせるか、服のパターンを構築し、デザインすること。」でした。ここにtamaki niimeの特徴があるように思えます。

染チーム→織・編チーム→縫うチームというように各チームの中で日々思考を止めず作品づくりと向き合う1人1人の挑戦は次のチームへとつながりながら作品は出来ています。1人1人が挑戦しながら、チームでバトンをつなぐ。tamaki niimeは個人とチームのバランスをうまくとりながら作品づくりをしているように感じます。

 

みんな”が”つくるイッテンもの

tamaki niimeの人たちは実験しているのか、追求しているのか、挑戦しているのか、この文章を書きながらぐるぐるぐるぐる考えていました。実験するからイメージを超える思ってもいないものが生まれるし、追求するから新しい実験が生まれるし、失敗を恐れないから何度も挑戦できる。

今回、文章の中では挑戦という言葉を選びました。作品づくりの現場を見て 、tamaki niimeの1人1人が実験、追求をし続けることがベースにあるから挑戦を繰り返すことができているのではと思ったからです。

1人1人の挑戦する姿勢が重なり合って1つのチームという単位になり、チームとチームが交じり合うことでイッテンものという形になっている。イッテンものはこうやってみんな”が”作っているんだなと。答えが見えたような見えないような感情です、、

考えれば考えるほど、知れば知るほどtamaki niimeのものづくりは掴めない。だからこそ、tamaki niimeの作品には出会った人をワクワクさせる不思議なパワーがあるのだと思います。

今回のてんてんでは、そんな「みんながつくったのイッテンもの」の作品がたくさん集結します!そして、普段作品づくりをしているtamaki niimeスタッフも実際に在店します!

イッテンものを実際に見て体感しながら、tamaki niimeのスタッフと話しながら、tamaki niimeのイッテンものの作品づくりを知っていただける機会にしていきます!

石川

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