【年末年始のしつらえに】 新年を彩る縁起物たち

年の瀬が迫る中、クリスマスや忘年会、冬休みに帰省の準備など、日々の行事も目白押しになってくる頃。
外の活動に目が向く時節ではありますが、少し家の中、日常の暮らしにも目を向けてみたくなるときでもあります。年末の大掃除を終えて、新たな1年を迎える準備が整ったら、暮らしの中にひとつ、ふたつと迎え入れたくなるようなアイテムを集めてみました。

どんなカレンダーを選ぼうか、まだお悩みの方におすすめしたい
「よつめ染布舎かれんだ 2023」

「染めを暮らしの中に」をモットーに、「型染・筒描」と呼ばれる日本の伝統的染色法による作品作りを行なっているよつめ染め布舎の2023年カレンダーは「作る人」がテーマ。使われている紙の質感が一枚一枚異なり、カレンダーをめくるたびにその風合いや表情も楽しんでいただけます。

よつめ染布舎かれんだ2023

 

幸せを運ぶ鳥
太宰府天満宮の参拝土産「木うそ」

木うそは福岡県太宰府市で作られている鳥の鷽(うそ)の形をした木彫りの人形で、太宰府天満宮の参拝土産としても知られ、毎年1月7日に行われる鷽替え神事の際に使用されています。

鷽は嘘に通じ、前の年についた全ての嘘を天神様の誠心に替え、これまでの悪いことを嘘にして吉に替えるという意味があります。

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それぞれのモチーフにそれぞれの想いを込めて作られた
しもうら弁天会考案の「下浦土玩具」

「しもうら弁天会」が考案した下浦土玩具は、江戸時代中期に天草地方に伝わった天草土人形にヒントを得て作られています。
弁財天」は天草下浦の石切丁場に祭られているがモデルとなっており、皆の幸せを見守ってくれるようにとの想いが。
めじろおし」は天草に多く生息するメジロをモチーフに、賑々しく地域の未来が栄えていってほしいという想いが。
ひっぱりだこ」は天草の名産品であるマダコがモチーフ、良い引き合いがたくさん来るようにとの想いが。
よかっぱ」は天草に伝わる河童伝説と「良か良か」と喜びを表現する天草弁にちなんで作られました。

しもうら弁天会の下浦土玩具はこちらから

 

商売繁盛や健康への願いを込めて、縁起物の置物いろいろ
「津屋崎人形」

津屋崎人形は、福岡県福津市津屋崎で江戸時代後期から作られている素焼きの土人形。さまざまな縁起物の人形がつくられています。
左手を挙げている猫は人(客)を招く、人が寄ってくることから、商売繁盛にご利益があるとされる「招き猫紫よだれかけ」。
縁起の良い鯛を抱いた男の子「鯛抱き人形」は、縁起の良いものから力を授かり、子供の健やかな健康を願った親の祈りが込められた人形などがあります。

津屋崎人形はこちらから

 

失敗しても屈せず挑み続けること、厳しい社会の中でもひるまず倒れない
そんな思いが込められた「たおれんだるま」

日田の家具メーカー・ID HOUSE家具の製造過程で出る木片や廃材を利用して作られたたおれんだるまは、木1本ずつの特徴を見極めて顔が彫られており、それぞれに個性が生まれています。
七転八起の精神が注入されているたおれんだるまには、失敗しても屈せず挑み続けることや、厳しい社会の中でもひるまず倒れないという思いが込められています。

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昔ながらの正月遊びに欠かせない
たか〜くあがる「まごじ凧」

材料となる竹に恵まれ、海にも近く季節風が強く吹くことから凧あげが盛んな北九州地域。その地で明治時代から続く凧の専門店・カイトハウスまごじがつくる「まごじ凧」は、よくあがると評判の凧です。空高くあがる凧は昔ながらのお正月の風物詩、そして縁起物のひとつでもあります。

孫次凧はこちらから

 

それぞれに込められたつくりての願いや思いを知ったうえで、自分の暮らしにしっくりとくるアイテムを、新しい年のしつらえに加えていただけると嬉しく思います。

その他にも、うなぎの寝床 旧寺崎邸の2階には、来年の干支「卯(うさぎ)」の郷土玩具たちもお目見えしています。ご縁のある方に連れて帰っていただけることを祈りながら、「卯(うさぎ)」たちともどもお待ちしております!

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