【特集】うねうねさらさら。着心地抜群の高島ちぢみって?

四季で季節が移ろう日本。現在は、じめじめで蒸し暑い梅雨真っ只中です。そうこうしていると、近年は猛暑が続いている夏もやってきます。1日過ごしてべたついた体をお風呂でさっぱりしたのに、すぐに汗が出てきて着る服がべたっと不快な感じ。今の時期にクーラーをつけるのはまだ早いか?うーん、なにかないかなあ?そんな高温多湿な日本の夏に適した素材こそ、うねうねさらさらで快適な着心地の「高島ちぢみ」です。

高島ちぢみって?

  • 滋賀県高島地区で江戸時代からつくられる綿100%の織物
  • なんと言っても着心地の良さ!さらさらでべたつかず、通気性も良くて涼しい。
  • 糸を1200回撚ったりお湯にさらしたりしてできる「シボ」が着心地の良さの秘密。

すごく簡単にご説明するとこのような特徴を持つ織物が高島ちぢみです。(後ほど詳しくご紹介します!)

中でも、高島ちぢみでつくった「ステテコ」は、これからの季節に着心地が抜群です。市場でステテコを目にする機会はあるかもしれませんが、高島ちぢみで作ったステテコはなんと言ってもその素材所以の着心地の良さが大きな特徴。その絶妙な肌触りや、べたつかず快適で涼しい着心地に、うなぎの寝床のスタッフ間でも「一種の中毒性があるね(笑)」と話題になっています。
その気持ちよさを生み出す技法や歴史、高島ちぢみを使った商品などをご紹介します。

高島ちぢみのステテコを見てみる

 

高島ちぢみ うねうね、さらさらの秘密

高島ちぢみは、琵琶湖の北西に位置する滋賀県高島地区で江戸時代から織られている綿の織物で、久留米絣と同じく平織りという織り方で作られています。

高島ちぢみをつくる工程は大きく分けて2つ。「強撚糸で生地を織る」「ローラーで型をつけてお湯にさらす」です。この工程により、高島ちぢみのさらさら感や着心地の良さが生まれます。

【強撚糸で生地を織る】

紡績メーカーから仕入れた糸はその段階で撚りが入っていますが、ちぢみを作るために、よこ糸にさらに約1200回もの撚りを追加。糸がもとに戻ろうとする力が強く働くため、糊で仮止めして戻らない状態にして織り始めます。(撚る=ねじりをかけるとこと)

【ローラーで型をつけてお湯にさらす】

織り上がった生地は、ローラーに通して型づけします。その後、生地を熱湯にくぐらせることで糊がとれ、よこ糸の撚りが戻ります。そうすることで生地がぐーっと縮んで2/3くらいの幅になり、ちぢみの命である「シボ」と呼ばれる布面の凹凸も作られます。

【偶発的だった高島ちぢみの誕生!】

産地の織元さんによると、江戸時代、高島地区の農家は織物を織ることが冬場の副業でした。ある農家が完成した生地を届けに行く際、誤って水に落とし、生地の表面に凹凸ができてしまいました。届け先で謝りましたが、『この風合い良いじゃないか』と褒められたことから、糸の撚糸や湯通しなどの技術に伴い、現在の高島ちぢみにつながったと伝えてられているそうです。

 

産地で高島ちぢみの肌着をつくり続けてきた「株式会社アズ」

高島ちぢみのステテコやTシャツなどを語る上で欠かせないのが、1938年に大阪府箕面市で創業した株式会社アズです。同社は創業して80年以上、肌着や部屋着を手掛けてきました。創業当時からつくり続けている冬に着用するあったかい肌着や、夏向けのステテコをはじめ、トランクスやボクサーブリーフ、レディースアイテム、パジャマなども展開しています。中でもステテコは、生地づくりから縫製まで国内で一貫しています。

肌に直接触れる服だからこそ、素材には特別なこだわりがあり、紡績メーカーと共同で商品に合うオリジナルの糸を作ったり、機屋(はたや)と企画して生地を開発したりするなどし、着心地の良い肌着づくりに向き合っています。大分県国東市や熊本県天草市に自社の縫製工場を持ち、100%メイドインジャパンで高島ちぢみの肌着をつくっていることも特徴です。

 

うなぎの寝床で取り扱う「高島ちぢみ」を使った商品

1. ステテコ(つくりて:steteco.com)

■明治時代から愛されてきたステテコを現代でも取り入れやすい型に

ステテコは、着物や袴の下に穿く下着として、明治時代以降日本の近代化に伴い全国的に普及しました。それ以前には股引があり、特に江戸時代の職人の作業着などに用いられていました。股引の変形がステテコだと言われています。

戦後、繊維業が盛んになると、高温多湿の日本の気候に合わせ、素材や織りを工夫した楊柳クレープやキャラコなどが登場し、ステテコは中高年の男性のインナーとして愛用されました。ズボンの下に穿いてズボンが汗や皮脂などで傷むのを防ぐ役割もあります。

時代が移り変わる中で、ステテコのダボっとした形状などが敬遠されるようになりますが、高島ちぢみの肌着をつくり続け、その着心地の良さを伝えたいという思いを持った中で、現代でも着やすい型を思考。以前はダボっとした型だったのに対して、お尻周りや太ももの部分をすっきりさせることで、ズボン下としても着られつつ、家に帰ってズボンを脱げばそのまま部屋着としてもリラックスできる型をsteteco.comで展開しました。

■国内の自社工場で縫製にもこだわり

脇の部分は「タコ巻き」と呼ばれる縫い代を出さずに内側に巻き込む方法で縫製しており、びろびろした箇所がなく肌あたりが良い上に、耐久性も増します。この工程は誰でもできる縫製ではなく、縫製の方の熟練の技術によって支えらえています。

また、ゴム部分は全て高島ちぢみで覆って縫製されています。気持ちの良いちぢみだけが肌に当たる仕組みで、単にゴムを付けるだけの工程に比べて5、6工程も増え、大幅に手間はかかりますが、ストレスがない気持ち良い穿き心地になるのです。

■丈は2種類。膝下のレギュラー丈と膝上のショート丈

モデル 身長163cm
左:レギュラー丈 Mサイズ 着用
右:ショート丈 Mサイズ 着用

ステテコは膝下丈が定番とされており、膝裏の汗までカバーしてくれます。アズでは膝上丈のショートもつくっています。
サイズは男女兼用でM〜LLサイズ。キッズサイズ(110,130,150)も展開、ご家族みんなでお揃いのステテコなんていかがでしょうか?

ステテコ商品一覧

■男女とも選びやすい幅広いラインナップの柄

型を現代風に再構築するとともに、これまで白色がメインだった生地に色や柄も取り入れました。柄は、株式会社NUNO が初期から携わっており、男性が選びやすい柄だけでなく、女性にも選んでもらいやすい柄が意識されています。無地から柄物まで、さまざまな方が穿きやすいラインナップです。

◯2021年度 うなぎの寝床で取り扱う新柄

左:とうもろこし 右:へちま

左:ふじさん 右:あじろ

左:アスリート 右:手描きの花

ステテコ一覧はこちら

 

2. KATA-Tシャツ 高島ちぢみ / steteco.com × うなぎの寝床

steteco.comとのコラボ商品です。高島ちぢみでつくった夏を快適に過ごす事が出来る織りのTシャツで、生地の凹凸は肌にあたる面が少なくさらっとしています。通気性も良く、汗をかいてもべとつきません。

たて・よこ糸ともに20~25%程、織のインチ間の打ち込み本数を少なく織ることで、通気性と軽量性を出しています(重さMサイズで約90g)。※たての打ち込み本数を減らした隙間はちぢみ加工をすることによりつまります。よこは開いた状態です。

KATA-Tシャツ 高島ちぢみはこちら

 

3. MONPE デニムクレープ / steteco.com × うなぎの寝床

steteco.comとのコラボ商品です。ステテコ素材の技術(ちぢみ素材の技術)を用いて世代を問わず普遍的なアイテムであるデニムを「暑い時期でも涼しくて軽い穿き心地の良いデニム作りたい!」という想いで、通常のデニム生地と比較して軽量性・通気性・吸水速乾性にも優れた生地が出来上がりました。糸をインディゴ染料でロープ染色しており、通常のデニムと同じように色の経年変化を楽しむことができます。

一般的なデニム生地と比べた特徴

①軽量性(約3分の1)

②通気性(約7倍!)

③綿100%なのにストレッチ性がある

MONPE デニムクレープはこちら

 

4. MONPE 高島ちぢみ ブラックsteteco.com × うなぎの寝床

steteco.comとのコラボ商品です(2021年5月30日新発売)。よこ糸に強燃糸を使用し織り上げ、滋賀県高島地域で製織加工される事により独特のしぼ感が生まれ、ちぢみ生地になります。

生地の凹凸により、肌にあたる面が少なくさらっとしています。通気性も良く、汗をかいてもべとつきません。夏を快適に過ごすことが出来ます。また、高島ちぢみ特有の横伸びをしますので楽に着られます。

MONPE 高島ちぢみはこちら

 

『着心地の良い高島ちぢみの国産肌着を残していくために』

高島ちぢみに向き合い、その着心地の良さを一番身近で感じてきたsteteco.com。未来につなげていくため、現状に満足せず試行錯誤を続けています。肌着だけでなく、ちぢみ素材でジャケットをつくったり、夏向けだけでなく秋冬用のズボンをつくってみたり、高島ちぢみの秘めた可能性を信じて探り続けています。

そんなsteteco.comがつくる高島ちぢみのステテコや、うなぎの寝床が一緒に思考してつくったKATA-TシャツやMONPE。見て、触れて、着て、ご体感いただくことで、高島ちぢみのことを知ってもらえる機会になれば幸いです。

 

店頭でも「高島ちぢみ特集」を開催中!

うなぎの寝床の店頭でも改めて高島ちぢみのことをご紹介中です。ステテコを現代に沿うシルエットにして展開をしているsteteco.com(ステテコドットコム)のことや、steteco.comとうなぎの寝床のコラボによるTシャツ・MONPEを通して、高島ちぢみの心地よさをご体感いただければ幸いです。

店頭特集 「うねうねさらさら高島ちぢみ」

日程 : 2021年6月3日(木)〜20日(日)※毎週火・水曜日は定休
時間 : 11:00〜17:00
場所 : うなぎの寝床 旧寺崎邸
住所 : 福岡県八女市本町327

高島ちぢみのステテコを見てみる