【UNAなぜ始める?展】Kyushu’s Native Textiles – 九州のネイティブテキスタイルをめぐる #2 鍋島緞通 (織ものがたり)
【UNAなぜ始める?展】Kyushu’s Native Textiles – 九州のネイティブテキスタイルをめぐる #2 鍋島緞通 (織ものがたり)
うなぎの寝床・旧寺崎邸で開催中の「UNAラボラトリーズ なぜ始める?展」では、TRAVEL UNA創刊号特集 “九州ネイティブテキスタイルをめぐる旅”の中から、私たちが考えるネイティブな染織物の数々を紹介しています。
佐賀の伝統的な敷物として発展した「鍋島緞通」は、江戸時代に鍋島藩から幕府への献上品として使われ、民間への販売が禁止されていた歴史もある、特別な絨毯です。ウールではなく木綿でできており、履物を脱いで畳などに敷いて使われるため、足裏の風合いが心地よいのが特徴です。
佐賀市・柳町に工房を構える「織ものがたり」は、そんな伝統ある鍋島緞通を引き継ぐべく、2012年に職人たちによって立ち上げられた新しい工房。伝統的な「蟹牡丹柄(カニのように見える牡丹柄)」などはもちろんのこと、新しいデザインも生み出しています。完全受注生産で作られる緞通は、一目ごとに織り糸を結んでは切り、結んでは切り、を繰り返して行く気の遠くなるような手仕事で生み出されています。
会場では、そんな織ものがたりの鍋島緞通を展示・販売しています。椅子敷きサイズから、畳一畳サイズのものまで、さまざまなサイズや柄から選んでいただけます。玄関マットや仏間の座布団などとして使われる方も多いそうです。
Nabeshima dantsu, a three-century-old Japanese style carpet, is said to have been a gift to the shogunate from the Saga Nabeshima clan during the Edo period. It’s hard to resist the soft plush feeling of this luxurious cotton carpet.
Ori Monogatari is a dantsu workshop founded by craftspeople who decided to continue on this long tradition, in 2012. They create both traditional patterns from the Edo period to modern new designs. The dantsu are made by hand, knotting and cutting each pile of yarn into the the warp, which takes about 3 months to complete.
一目一目結んで切って、最後にこうして整える (Photo : Koichiro Fujimoto)
現場に行ってこそ分かること。TRAVEL UNA取材チームの声。
UNAラボラトリーズでは、今後”文化ツーリズム”を事業として行なっていく予定です。一番大切にしたいのは、現場に行くことで感じられる体感と、人との出会いです。そこで今回は、TRAVEL UNA取材チームが現場で得られた体感を少し共有したいと思います。
<Mさん>海外から入った文化や技術が、日本の風土や生活により独自に再編集され、時間をかけてオリジナルが形成されていく。そういう発酵的なおもしろさの代表例がこちら、織ものがたりの業
<Sさん>
織ものがたりはピクセルで図案が書かれスーパーファミコン(時代錯誤)のマリオみたいで好きだ。
<Aさん>佐賀市柳町は白壁の古い町並みが残る趣ある一帯。その一角で昔ながらの手法で緞通をつくる織ものがたりさんを訪れると、歴史の積み重ねを感じます。
[通販]
TRAVEL UNAはこちら:https://bit.ly/33ceO4N
柳町本はこちら:https://bit.ly/2Q6P2JU
※緞通の販売は旧寺崎邸会場にて行っています
株式会社UNAラボラトリーズ: https://en.unalabs.jp
4月旅行業取得予定。今後の”文化ツーリズム”もお楽しみに。
緞通作りに使われる道具たち(Photo : Koichiro Fujimoto)
まるでピクセル画の図案たち(Photo : Koichiro Fujimoto)