【郷土人形】命を吹き込まれ様々な表情を見せる人形たち。

【郷土人形】命を吹き込まれ様々な表情を見せる人形たち。

尾崎人形は、佐賀県神埼市神埼町尾崎西分地区に伝わる焼き物の人形です。鎌倉時代に蒙古(モンゴル帝国)襲来の際、捕虜となった蒙古軍の兵隊が人形を作って吹き鳴らし、遠い祖国を偲んだのが始まりだと言われています。

しかしそんな悲しい言い伝えとは裏腹に、店頭に並べられた人形たち(特に長太郎、赤毛の子守あたり)は、なぜだかわからないけれどえもいわれぬ独特のオーラが見る人の笑いを誘ってしまうようです。

尾崎人形の人気者 長太郎

現在尾崎人形は高柳政廣さんという方が作っています。私はまだ一度もお会いしたことがないので是非会ってみたいのですが、他のスタッフの話だと良い意味でテキトーゆるキャラおじさんだとのこと。(エピソードを過去のブログ記事で探してみてください!)高柳さんの手によって作られたたくさんのゆるかわ人形たち。彼らは一体何を発しているのでしょうか?
うしろすがた(かくれんぼしているのか、またはなにかお悩み中)

(相当落ち込んでいるのか、或いは反省しているのか)

寝姿
長太郎を始めいくつかの人形は立てるには少し不安定なのでこうやって寝せて並べています。
仲間たち(左から長太郎・兵隊さん・赤毛の子守)

人形は、素材を人の形に成形し目・鼻・口を描くことで命が吹き込まれます。いまでこそ「郷土人形」というくくりですが、もともとは赤ちゃんのおもりや子供に遊ばせるための玩具(おもちゃ)であったり、蒙古軍の捕虜の話のように誰かの思いを反映させたものであったと思います。それは故郷や過ぎ去った日への思いであったり、家内安全・厄除け祈願であったり、なんらかへの憧れであったり、それもさまざまでしょう。その時その時代の製作者や買い求める人たちの思いや個性を映し出します。
郷土玩具や人形の面白いところは事実か作り話なのかはっきりしないところがあって想像力を掻き立てられるところや、その物の背景にある歴史や関わった人たちの思いが垣間見れるところだと個人的には思っています。ほんとかどうかわからないし、わからなくてもさほど問題がないので、私だけかもしれませんが思考が自由になる気がしています。こうだろうな、ああだろうなと想像したり、人と議論するのが面白いのです。
そして衣服や食べ物と違って、なくても一応生きていけます。しかし衣食住足りるだけでは満足できないのがなんとも人間らしいなと、たくさんの郷土玩具・人形に触れて思う日々です。鬼木

ー商品情報ー
尾崎人形
つくりて:尾崎人形保存会(佐賀県神埼市)
通販はこちら→https://shop.unagino-nedoko.net/?mode=grp&gid=2021562&sort=n