【地域のこと/大分県国東】2019.02.10岩戸寺の修正鬼会

【地域のこと/大分県国東】2019.02.10岩戸寺の修正鬼会
よつめ染布舎の国東半島手ぬぐいでも描かれている修正鬼会(しゅじょうおにえ)。
八女から約2時間半ほどの距離の大分県国東市国東町で開催されています。

修正鬼会とは六郷満山寺院を中心に行われてきた春を迎える伝統行事です。平安時代から仏教寺院で行われていた正月の法会である「修正会」とこの地域で行われていた「鬼会」が合わさり「修正鬼会」となったと言われています。家内安全、五穀豊饒、無病息災を祈願する行事で、「鈴鬼(すずおに)」と呼ばれる男女1体ずつの鬼と「荒鬼(あらおに)」と呼ばれる赤鬼の災払鬼(さいばらいおに)と黒鬼の鎮鬼(しずめおに)の2種類の鬼が登場します。鬼会や鬼夜とも呼ばれる祭りです。筑後地域にも鬼夜と呼ばれる祭りもあります。

岩戸寺の修正鬼会はだいたい昼の15時ごろから始められ、夜中の3、4時まで行われる祭りです。その中でもクライマックスと言われる「鬼走り」を見学してきました。22:00頃に岩戸寺に到着し、鬼走りが始まったのが22:30頃。荒鬼が洞窟の中からタイレシと呼ばれる鬼と共に加持を行う介添役におんぶされた状態で出てきます。そこから講堂の中に向かい、その中で僧侶から酒を吹きかけられ鬼となります。タイレシととともに「鬼はヨー、ライショはヨー」と大声で囃しながら講堂外陣を飛び回り、松明を振りかざします。この様子がよつめ染布舎の手ぬぐいでも表現されています。並んで踊る姿はなんだか想像していた鬼の姿とは違い、とてもフレンドリーな印象でした。松明にチョップする様子もコミカルです。

続いてタイレシと鬼が手を繋いで輪を作り、その中に参拝者が入って加持を受けます。中に入ると、鬼とタイレシが周りをぐるぐる回りながら念仏を唱え、松明の後ろで肩を叩き、無病息災の加持が行われます。参拝者への加持が終わると、講堂の上手にある六所権現に鬼が参拝し、その後集落の家々へ回りもてなしを受けます。
この時点で12時を回っており、集落の家々を回るところまではついていかずに帰途につきました。

一般的に恐ろしいものとして知られている鬼ですが、松明を持って暴れまわったり、踊り狂ったりしているのですが全く恐い印象はありませんでした。鬼が仏になった里とも呼ばれる国東では鬼は幸せを届けてくれる存在で、集落の家々を回りお酒を酌み交わして友のように過ごす存在でもあります。この祭りに行き、より国東の人と鬼との関係を深く知りたくなりました。鋤田

【企画展HP】
http://ur0.link/QaGr
◯ 図案と染めーよつめ染布舎の仕事展ー
会期: 2019年2月8日(金)~2019年2月24日(日)
会場:旧寺崎邸2F
時間: 11:30-18:00
休み:火曜・水曜
住所:福岡県八女市本町327
電話:0943-24-8021
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