【地域のこと/観光協会】美味しいお茶の味を覚えていてほしい。産地だからこそ気軽に味わえる極上の新茶を。@大坪製茶工場 / Yame Rediscovery vol.3
【地域のこと/観光協会】美味しいお茶の味を覚えていてほしい。産地だからこそ気軽に味わえる極上の新茶を。@大坪製茶工場 / Yame Rediscovery vol.3
畑の茶葉はそのまま飲めない。美味しくするのは腕のみせどころ。
八女に住んでいると、この季節あちらこちらで「新茶!新茶!」と賑やかになってきて、「あぁここはお茶どころなんだなぁ〜」と実感します。日本茶は一年中売っているで、ついつい忘れてしまいがちですが、お茶の生産者さんにとったらこの季節は勝負!のときなのです。
今回インタビューに伺った大坪製茶工場の大坪栄一郎さんも、まさに摘みたて茶葉が入って来たばかりで大忙しの季節。これから5月10日頃まで、晴れた日には毎日徹夜で新茶作りが続くのだそうです。
畑の茶葉の状態から緑茶になるまでには、大きく分けると2段階あります。最初の一次加工では茶葉を蒸して揉んで乾燥させた「荒茶」という状態まで作ります。ここから茶葉や茎や粉などに選別し、火入れする「仕上げ」を行って、ようやくお茶になるのです。
大坪製茶工場さんでは、自社の茶畑での栽培から荒茶加工までを行う生産者。荒茶の工場は、新茶から2番茶までの数ヶ月しか稼働しません。ここでいかに八女茶の特徴である、上品な甘みを引き出せるのか、腕のみせどころです。
ペットボトルのお茶にはない味を。品質の違いを学ぶことが大切なのでは。
大坪さんはご実家を継ぐ前に東京でまったく別の営業の仕事をしていたそうですが、その頃に驚いたのは、お茶の品質と値段の差。産地だったら高級茶が買える値段で、比較的品質の低いお茶が売られていることを初めて知ったのだそうです。
そういう品質の差に気づけるのは生産者だからこそなのかもしれませんが、やはり美味しいお茶ってどんな味なのか、違いを生むのはどんなところなのか、飲む私たちも勉強していくことが、産地を残していくことにも繋がるのではと感じます。
八女茶の農家さんは近年高齢化でどんどん減っており、お茶工場も廃業したりなくなったりしています。その大きなきっかけは「ペットボトルのお茶」の誕生だったそうです。
もちろん、決してペットボトルのお茶が悪いわけではなく、缶コーヒーと一緒で必要な機能だと思います。しかし、やはり茶葉から淹れて飲む美味しさや贅沢も忘れないでおきたいなーとも感じます。
そしてコーヒーはどんなに好きでも、なかなか中南米やアフリカへ生産者に会いに行くはできませんが、お茶だったらなんとすぐ身近に産地があるのです!これはなんと幸せなことでしょうか!
来週末の5月5日に開催される「八女新茶まつり」では、6件のお茶の生産者さんが
参加して、新茶の試飲や販売、そしてお茶の入れ方講座なども行われます。生産者の方から直接、お茶の特徴や見極め方などを教えてもらい、それぞれの味の違いを試すことのできる、絶好の機会です。
やはり新茶は通常のお茶よりも、みずみずしさが特徴です。上品でとろみのある甘さが特徴のフレッシュな八女茶をぜひ飲み比べてみてくださいね。渡邊
◉大坪製茶工場 (大坪製茶株式会社)
〒834-0064 福岡県八女市蒲原528
TEL 0943-24-3181
URL http://www.yametya.com
◉第3回 八女新茶まつり / http://www.yamecci.or.jp/newtea.html
日時:2018年5月5日(土・祝)10時〜17時
場所:八女伝統工芸館駐車場
住所:福岡県八女市本町2-123-2
主催:第3回八女新茶まつり実行委員会
お問合せ:八女商工会議所 TEL.0943-22-5161
【参加する新茶生産者】
㈱牛島製茶 / お茶の光玉園(㈱熊谷光玉園)/ 大坪製茶㈱ / 八女美緑園製茶 / ㈲いりえ茶園 / 福岡八女農業協同組合 八女茶加工センター
【新茶まつり内容】
・八女茶の販売
・八女新茶の一煎パックプレゼント(無くなり次第終了)
・お茶のおいしい淹れ方教室
・お茶のテイスティング
・手揉み茶の実演
・新茶、八女伝統本玉露ご予約受付
・抹茶カフェ&マルシェ
・ステージイベント(和太鼓・ストリートダンス等)