【考えたこと】リサーチとアートと作品と商品の間。
【考えたこと】リサーチとアートと作品と商品の間。
オランダのデザイナーRENSの2人の手がけるオブジェ。これにはいろんな要素が組み合わさっている。
基本的にはリサーチという意味合いが強いのですが、作品であり、商品であり、アートです。そのバランス感覚の持ち方がオランダは面白いなと思いました。
これは、釉薬をかけた焼物の底の方から顔料を染み込ませて、どう色が浸透し、どのくらいの色味が生まれるのか?という不確定要素が多い鑑賞物としての作品です。毎回同じ吸い方のものはなく、色は、時間とともに変化していきます。
色をテーマに活動する彼女たちは、日本でいうと、アーティストに分類されるような気がしますが、デザイナーと言われています。
一つは、オランダと日本の購買行動の違いがあるとは思います。日本は高いものでも大事に使う。使いながら育てる。という感じですが、オランダは高いものは資産として捉える。と前にMONOJAPANの中條さんが話していたように記憶してます。
資産として捉えるということは、使用したら価値が下がっていく。鑑賞物として捉える。という感じで、アートと生活用品をわりと切り分けているように見えて、日本の工芸、民芸、手仕事という領域は、多分海外から見ると、アートと実用の間くらいで不思議な領域なんじゃないかなと思います。
世の中には様々な視点があって面白いなと感じています。白水