【商品紹介】琉球ガラスで比較する
琉球ガラスは、戦後の資源難のため、米兵が捨てたコーラやビール瓶を再利用したことから始まっています。当時のガラスは色がくすんでいて厚味があり、気泡が混じっていました。一見不良品に見えかねないものを、特徴として表現することで琉球ガラスという新たな価値をつくりました。今では再生ガラスで製品を作る工房は極めて少なくなっているようです。そんな中、沖縄で一番古い琉球ガラスの工房奥原硝子製造所は今もなお、再生ガラスにこだわって製作を続けています。奥原硝子といえば、代名詞であるライトラムネ。原料が窓ガラスで少しブルーを含んだ色合いです(右のグラス)。クリアグラスや一輪挿しは泡盛瓶を再生しており、現在主流の原料のようです。
こちらはスタジオ尋の再生ガラスでつくられたグラスと豆皿。酒瓶・ジュース瓶と使い分けて色を出しています。光を意識して作られているスタジオ尋のグラスは気泡も大胆で魅力的です。
こちらは原料ガラスを用いた鮮やかなぐい呑みです。いまの沖縄の琉球ガラスといえばこのイメージが強いかもしれません。1点ずつ個々の個性が光り、ついついお酒を注ぎたくなります。何から再生されているかの比較、原料の比較、模様の比較とそれぞれ違った視点からガラスを見て選んでみてください。前田