【考えたこと】服も素材だ。蚕も風邪をひく。

【考えたこと】服も素材だ。蚕も風邪をひく。

博多織に福井、シルクについて見る機会を2回もらいました。日本で流通している絹はすごく綺麗です。でもそれは同時に蚕(かいこ)についてのことを考える機会を失っているとも言えます。日本の均一に綺麗に製品にするという目標に向けての相反する側面かもしれません。
聞いた話では、蚕が糸を吐いて、このシルクは出来上がります。日本のシルクの布はとても綺麗ですが、5ー6ランクあるシルクの上2つを使っていると聞きました。これはすごく綺麗に糸を蚕さんが出してくれたもののようです。
しかし、蚕も風邪を引いたり、調子がよくなくて糸を吐かなくなったり、オエッと吐いたりして、節ができたりすると。
なんか、生き物だなぁ。と感じました。節ができたとしても、生体親和性という肌に馴染むシルクの特徴は変わりません。僕は均一さよりもこの節があってもいいんじゃないかなーなんて思いました。
消費者の気持ちに立つと、均一で綺麗な商品が欲しいと思うし、メーカー側もなるべく品質を一定に安定させたい。そういう想いがあり、自分だけ、節があったり商品を買いたくないという気持ちも、よくわかるのですが、それをベーシックとしながら、蚕という動物について、一緒に考える機会を増やしながら、ものを使っていく方がいいんじゃないかなーと思いました。白水
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