【雑感にょろり】年の瀬に思うこと。外に出て考える、自分たちの位置付け。

【雑感にょろり】年の瀬に思うこと。外に出て考える、自分たちの位置付け。

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うなぎの寝床での1年。内部も外部もいろいろな人と交流することで、見えること。

今年もあっという間に12月。時間は区切りなく、ただ流れているだけなのに、12月と1月の間に節目があるという気になるのは、不思議ですね。なんだか心が落ち着かない、いろいろ終わらせないといけないという気持ちになります。実際にはすべてそのまま来年へと続いていくのですが。

今年は様々な土地へ行き、多種多様な人々と交流をしたような気がします。一定の場所に留まり、同じ人たちと顔を合わせていると、どうしても居心地が良くなったり、当たり前が出来上がっていったりして、知らず知らずのうちに周りが見えなくなってしまうことがあります。自分が知っている世界の外へ出ていくこと、小さなコミュニティがたくさん集まって社会になっていることや、自分自身の位置付けが少し見えたりして、はっとさせられます。完全な客観性は得られないにしても、他者の立場に立って考えてみよう、という機会も増えます。

他にもたくさんいるプレーヤーとして何ができるのか。比較の問題。

うなぎの寝床は、福岡八女においては多くの団体・人々の中の1プレーヤーです。いい意味でも悪い意味でも「役割」があり、普段の活動を通して、どういう人間の集まりなのかを示しているのだと思っています。それが、9月より動画制作のお仕事で関わらせてもらっている沖縄においては、我々は名のない新規プレーヤーです。一体どういう人たちなのか、どんな考えを持ってやっているのか、一挙手一投足を見られていると感じます。と、同時に外からやってきた人だからこそ、出来ること・伝えられることもあり、「もっとこうしたらいいんじゃないか」「こういう捉え方もできるんじゃないか」などと、もちろん無責任に言うことはできませんが、常に存在している当事者ではないので、すっと受け入れてもらいやすい場合もあるように思います。

先輩たちが築いてきた土台の上に、今がある。BEAMS Fennicaと民藝運動。

白水さんのレポートにもあった通り、先週は東京にも撮影に行きました。BEAMS Fennicaの北村さんとエリスさんにお話を伺って、もう一つ思ったのは、自分たちより上の世代が築いてくれている「土台」の存在を忘れてはいけないということ。お二人はまだ観光地として注目される以前の沖縄にバイヤーとして足を踏み入れ、何度も通い、現在では当たり前のように認識されている価値を、現代の文脈で伝えなおしてこられました。そして、お二人もまた、自分たち以前に沖縄の人々・文化・ものづくりを「発掘」し大事にしてきた、柳宗悦氏の民藝運動へのリスペクトを強く持っていらしたのが、印象的でした。

私たち自身は、今を生きる「ヨコ軸」と、過去に連なる長い長い「タテ軸」の中で考えれば、小さな歯車でしかありません。いろんな素晴らしい人たちが、いい活動をしていて、何かしら世に影響を与えてきたからこそ、今があるということを忘れないようにしなければと思う年の瀬です。渡邊

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