【レクチャーと議論】地域をひらくとは何か?
九州大学の大橋キャンパスで行なわれたソーシャルアートラボ主催の『地域づくりとアート「編集」の視点から再考する(http://www.sal.design.kyushu-u.ac.jp/artmanagement.html…)』というイベントに登壇者として参加してきました。僕は先週の日曜日に参加したのですが、そこでは地域をひらくというテーマで議論やディスカッションが行なわれました。
まずは「ひらく」とはどういう事なのか、言葉で言うといくつか当てる字があり「開く」「拓く」「啓く」「展く」。どれも意味合いが違う。単純に地域で行なっている事柄、物、事、人を公開したり、啓蒙したり、開拓したり、展示したり、様々な意味があります。このどれか1つだけやればいいという訳ではなくて、もしひらくのであれば、どれも組み合わせながらひらいていく必要があるんじゃないかという風に思います。
登壇者は熊本のつなぎ美術館(http://www.town.tsunagi.lg.jp/Museum/)の楠本さん、インクルーシブデザインなどの理論や実践をしている九大の教授、平井先生、いわき芸術文化交流感アリオス(http://iwaki-alios.jp)の広報をしている長野さんと僕が登壇してプレゼンをしました。僕以外は行政や学校という公共的な役割での立場の方々であり、基本的な前提条件として「市民のある程度みなさん、様々な立場の人にたいして地域をひらく」という意識から仕事をなさっています。様々な市民の方々と共同して、相互関係を持ちながら情報をひらいている。そういう印象を受けました。
対して、自分達の活動を振り返ってみると、まだ情報に関しては、僕らが発信をして、様々な方々に受けてもらうという形しかできていません。いろんな方の話を聞いて、やっぱりいろんな方と双方向の関係を持ちながら物や人、文化に対して議論をできたり、考えることができるプラットフォームみたいな場所をつくらなければならないなーと改めて考えさせられました。白水
写真は長野さんと、受講生のみなさん。長野さんと僕は眼鏡に坊主というペアルック的な登壇でした。笑