【雑感にょろり】土地を食べる。地域に住む醍醐味。
【雑感にょろり】土地を食べる。地域に住む醍醐味。
初めての土地。自分にはない物差しを探る。
私は去年の夏に八女地域に移住してきたので、実はまだ八女歴は長くありません。いまだに運転していても道が分からなくなることがあり、人々に呆れられます(ただの方向音痴なのかもしれませんが)。旅行などをしていても思うことですが、見知らぬ土地に行くと、最初はアウェー感があるものです。言葉、人々の所作や行動、まちの作り、時間の過ごし方・・・当たり前が違うからこそ、何が正解なのかも分からず、どこまで自分の物差しで行動をしても良いものか、バランスを探っていく期間があります。もちろん国内であれば共通点も多い分、アウェー感は少し薄れるわけですが、その分些細な違いを大きく感じたりすることもあるものです。
食が果たす役割。土地とのつながりを強めていく。
そんな時に「食」が果たす役割はとても大きいと感じます。「同じ釜の飯を食べる」とはよくいわれますが、その土地の食べ物を体内に入れるだけで、受け入れられたような気持ちになるのは不思議な感覚です。古来から変わらず、いかなる文化の人でも共通で行う「食べる」という行為からは、その土地の特性・歴史・思想などいろいろなことを読み解くことができるのです。八女は海に面していないので海の幸は多くありませんが、フルーツ・野菜・山菜など農産物に恵まれた土地です。スーパーや道の駅、直売所などにも、いつも地元で採れた食材が並んでいます。
お茶どころの八女。新茶を食す。
ちょうど新茶の季節、飲むための茶葉ではなく食べるための茶葉が売られていました。「おひたし、天ぷらにどうぞ・・・」と書いてあります。まだ試食していないので感想が書けないのが残念ですが、こちらではこの季節には玉露の柔らかい葉っぱを食べるのが楽しみなのだそうです。旬の時期ではなくても、いつでも農産物が入る現代ですが、土地限定・季節限定の食文化が各地に残っているというのは、何だかワクワクできることのように思います。渡邊
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