【雑感にょろり】地域資源を発掘する実験本 in 佐賀・柳町 / 販売スタート!
【雑感にょろり】地域資源を発掘する実験本 in 佐賀・柳町 / 販売スタート!
地域資源と向き合う、うなぎの寝床の活動。
うなぎの寝床は、筑後地域のものづくりと魅力を発信するアンテナショップとして、シラさん(白水)・ハルさん(春口)コンビによって、2012年にスタートしました。今やメンバーは8人に増え、それぞれがニョロニョロと謎の活動をしながら、絵本のスイミーのように、この地域を彷徨っています。一見すると何をしているのかよく分からなくなっていますが、一応「地域資源を自分たちなりに活用する」という軸を持って活動しています。その軸さえあれば、いろいろな実験をすることができます。
普段はもちろん「福岡・八女」がうなぎの寝床のホームグラウンドであり、根を下ろしている土地です。だからこそ筑後地域の情報発信に力を入れています。
佐賀柳町とのご縁。他地域で実践するケーススタディ。
しかし昨年秋、お隣の佐賀・柳町から興味深いお話が舞い込むのです。柳町は佐賀城下町のかつての町人地の一つで、旧長崎街道沿いの華のある通り。当時の面影を残す2棟の町家「旧久富家」と「旧森永家」が、東京R不動産で知られる建築事務所OpenAの馬場正尊さんによってリノベーションが行われ、2015年2月より個性あふれる10件の事業者が入居した、注目の集まる地域です。その町の魅力を伝えるコンテンツ制作の依頼をお受けすることになったのが、佐賀・柳町プロジェクトの始まりでした。
柳町の面白さは「人」。点を面で見せる168ページの構成に。
IT企業が運営するカフェ、新しい形の地方写真館を提案する写真家、深い知識で和紅茶を紹介する専門店、日本の絨毯である鍋島緞通の工房、若きアーティストなど、「この場所によくこれだけの多様性に溢れる人たちが集まったなあ〜」と思うほど、いい意味でバラバラの入居者の皆さんを一つの「面」で見せようという試みに発展し、皆さんのインタビューや事業紹介、柳町の建築とリノベーションの記録、そして佐賀藩城下町と柳町の歴史を、3部構成でまとめた168ページの冊子(いえ、文字量でいったら本・・・かもしれません)になりました。
ちょっと非常識な作り方だけど、長期的な意味を持つ資料になれば。
長編インタビューを中心とした構成や、読む気を失せさせる(かもしれない)文字量など、いろいろと実験的要素の強い本書ですが、佐賀・柳町の皆さんのご協力の元、私たちなりの「地域のケーススダティ集」として販売を開始できることになりました。というわけで長い前略となりましたが、ご興味のある方は是非手にとっていただければ幸いです。通販はもちろんのこと、お店にも置いていますし、今後は卸も行っていく予定です。そしてシリーズ化も(勝手に)決定!次は八女・福島を解剖したいと、わくわくしている渡邊でした。渡邊