【雑感にょろり】季節を切り取る 源太さんの焼き物
【雑感にょろり】季節を切り取る 源太さんの焼き物
季節の楽しみ方を教えてくれる源太さん
先日、久々に八女・星野村の源太窯へ客人を連れて伺いました。お茶人でもある源太さんは、いつも季節の草花について教えて下さいます。ちょうど満開だったのは、八女のあちこちで見られる山藤。これから大山蓮華(おおやまれんげ)や二人静(ふたりしずか)などの茶花も見頃を迎えるそうです。また星野の渓流によくいる、山翡翠(ヤマセミ)という鳥についても教えてもらいました。翡翠(カワセミ)よりも大きく、毛は黒と白のモノトーンで、しかも髪型はちょっとモヒカン風のイケメンな鳥です(是非グーグル検索してみてください)。
土との試行錯誤。自然を日々の生活に取り入れる
源太さんは陶芸家として、「土」という材質と日々向き合われてます。星野の土は鉄分が多い赤土で、収縮率が高いために窯に入れると割れやすく、扱いにくい土です。明治初期に途絶えていた星野焼を復窯させて、数十年の試行錯誤を経て復活させた「夕日焼」は、星野という土地と自然と向き合い続けてきた源太さんの生き方の結晶でもあります。器も、お茶も、お料理も、すべて自然の切り取り方の一つだな、ということを源太さんのところに伺うと思い出します。人間の知恵と感性によって、自然を自分たちの生活に取り入れること。逆に言えば、私たちが自然に融合する行為でもあるのかもしれません。日々使う器だからこそ、そういう根源的な気持ちを常にリマインドしてくれるモノを使いたいものです。渡邊
【星野焼 源太窯】
うなぎの寝床HPから: http://goo.gl/6VkOk9