【日々のこと】提灯の型
八女提灯の型
MUJIでの「八女の型」の展示あってます。九州大学の山下くんは、出たり入ったりということなので、少しわかりにくいかもしれませんが、これは八女提灯の型です。八女提灯の主は盆提灯と祭り提灯です。盆提灯の生産地としては岐阜と並び非常に多い産地ですが、知名度としては岐阜の方が上らしく、どーにかPRしていかなきゃいけない。と提灯屋さんの方々はおっしゃってます。まずはやれることや、技術を分解中です。
丸い部分に羽根のようなものを固定して提灯の紙と竹ひごを巻き付け整形します。今は竹ひごや和紙で貼られることは主流ではなく、量産型のものは違う紙やワイヤーで代用されていることも多いです。このディテールにもワイヤーやひごを巻きやすいように印がはいっていたり、番号の振り方など工夫が随所にみられます。おそらく試行錯誤を繰り返しながら、完成系の型までいきついたのでしょう。今後も型自体が進化していく必要も感じています。
山下君は、3Dプリンタでこの羽根の部分を図面にして複製したりと面白いことをやっていました。
この竹ひごを巻いて、和紙を張って整形したのち、この型をポコッとはずして抜き取れば提灯の完成。量産するための知恵とカタチです。
白水
◯ 追伸 尾方先生のコメント
解説ありがとうございます。さらに山下君の論文によると、八女の提灯や仏壇産業は、昔かなり工程が細分化されていて、分業システムが確立されていました。ある工程を外注化しやすいように、型のノックダウンがしやすくなっていたり、型によって再現性の高い方法が編み出されていった可能性があるそうです。仏壇屋さんや提灯屋さんはたくさんの下請け部品をまとめるアッセンブル機能が大きかったようです。昔はコマ屋さんがコマ作りながら、提灯屋さんの下請けもしていたりと、八女の産業の分業システムはかなり近代的な合理的なシステムだったのかもしれません。
こんな感じでMUJIでは展示された。
これにひごを巻いて、和紙を貼付けていく。
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