【考えたこと】コミュニケーションの日々。
色んな人をつなげる。
それが一つの仕事になりつつある。
僕らは、やっぱりお店をやっているので小売店と思われることが多いです。もちろん小売店はやっています。しかし、もう何度も書いているのでうんざりしている方もいるかもしれませんが、物は売るためではなく(もちろん売る)、地域資源を伝えるためのきっかけと捉えています。その先に人と人のコミュニケーションがあるということが大事だと思っていて、地域に今までと違ったつながりを生んだり、いろんな可能性の片鱗を見せたりということが役割だと思っています。
役割だと思っているというのは、とても勝手な考え方で、別に誰から頼まれた訳ではないので「誰も頼んでないよ。」と言われたら「そうですよね。」となるのですが、大きな考え方として、なんとなく地方や地域はこうなればいいんじゃないかなー。という構想があって(それは、非常に曖昧なビジョンのようなものであって、すごく明確なものではないので、なんとも説明しようがない。)その構想から考えると、僕らはそういうハブ的な、アンテナショップ的な役割を担うのが丁度いいんじゃないかという、またこれまた曖昧な役割として、かなり自分勝手な使命感から活動をしています。
特に誰から頼まれた訳でもないので、やめようと思えばいつでもやめることができるのですが、やりはじめてしまったものはなかなか止められないという慣性の法則が働いているので、それはなかなか止めることができません。今は流れに身を任せ、よくわからないこの活動をひたすら推進する方向で動いています。
はじめは僕とハルのなんとなくではじまった活動は、新開さんや渡邊さんが入ってくれて、自分が想像していない化学反応を起こしながら、少しずつうごめいています。そして、来年からおそらくもう何人か入って、それはより膨らみ、どこかの方向へうごめきます。ある目標に向かって動くんではなく一つのテーマだけ決めて、どこかの方向へ移行していくという感じです。
一つだけ、核となるテーマを設定する。
地域資源を元に、それぞれの能力でアウトプット先を探す。
うなぎの寝床として、一つだけルールがあるとすると「地域資源(人、文化、環境、技術など)を元に、それぞれの能力で現代を生きる人に伝わるようにアウトプットする。形態は問わない。」ということだと思います。なので小売業でもいいし、卸売りでもいいし、デザインでもいいし、音楽でもいいし、書道でもいいし、人とコミュニケーションをするでもいいし、経営でもいいし、左官でもいいし、なんでもいいと思っています。ま、あとは僕が経営を一応しているので、僕が面白いなーと思わないとダメかもしれません。ここは一つのフィルターになってます。どうしても。それは仕方ないことかもしれません。でも、おもしろがれる範囲はある程度広いような気がしています。
最近は、いろんな方が視察に訪れてくれたりする際に「目標はなんですか?最終的にどういう形になればよいと思いますか?」と質問をもらいます。でも、本当に最終的な目標というものがなくて困っています。来年、こういうことがやれたらいいというのは、ありますが10年後は自分達が想像もしていないような事業をやっているかもしれませんし、なくなっているかもしれません。ある意味自然現象です。ただ、一つ一つの選択をしっかりやっていくということはしたいと考えています。
僕の役割は「人とコミュニケーションをとること」という曖昧な領域に特化してきました。それは必然かもしれません。もともとは作ることが得意な方だと思うのですが、そこよりも社会の役割として、人と話したり、コミュニケーションをとって、何か物事を前に進めたり、そういう役割を求められているんだなーと最近は感じます。
きっかけを与えてくれた、
岡山のFRANKさん。御紹介。
写真は、MONPEを他店に卸すきっかけにもなった岡山のFRANK暮らしの道具の染谷さん御一行様(二人)。来年、もんぺの企画をできないかとわざわざ遊びに来てくれました。ということで、来年もんぺ企画やります。わざわざ来てくれてただで帰ってもらう訳にはいかない!おせっかい魂に日がつき「時間ありますかー?」と訪ねたら、昼過ぎくらいまではと返事を頂いたので、うなぎの生地をつくってもらっている下川織物さんに伺い現場を見て、実際話してもらったり、宮田織物さんを見学したり有意義な会と情報交換になりました。
そして、FRANKさんでも宮田織物の半纏を扱うようになりました。めでたしめでたし。これが、僕らの利益になるかというと、直接的には利益にならないのですが、なんだか、長期的に面としての底上げというか、面白さの底上げというか、そういうものになんとなくなるような気がしているのです。そういうコミュニケーションが重要だと思っています。ということで、FRANKさんでも半纏もMONPEも買えるので、ぜひ言ってみてください。
さらに(ジャパネット高田みたいにまたなってきた)、FRANKさんの紹介を少ししておくと、僕らと同時期にお店をはじめられました。いわゆる民芸という領域から作家的な領域まで網羅した、日本のそういうものづくりを見たり、知ったりするにはとてもいいところだと思います。そして、本業というかルーツは古道具。これがMixしているところが味噌です。実は僕もまだ訪れるきっかけがなくていけていないのですが、InstagramやHPを見てるととても面白いものが仕入れられていて、あー古道具いいなー、欲しいなーと個人的な欲求を刺激されています。
そんなこんなで、ブログはちょっとゆっくりになっていますが、毎日毎日いろんな方とコミュニケーションをしながら生きています。このブログでも、その日々をアウトプットしなきゃいけないなーと思いつつ、やっぱりみんな商品に興味あるかなー?とか、あんまりこういうことダラダラ書いても、見る人も面白くないよなー。とかあれこれ悩みながら、書かない日々が続いていました。
そろそろ、もう一度しっかりとブログを書く時期かなとも考えています。自分達の考え方やアイデンティティを再考しなければならない時期にさしかかっています。という決意も含め、多分このブログを書いたのでしょう。自分で書いたのに「書いたのでしょう。」と無責任なのかよくわかりませんが。。。これからもがんばりますので、御見守りください。おわり。
白水