【日々のこと】日本にはない色彩感覚
色とりどりの絣模様。
日本にはない色彩感覚は伝統に基づくものだった。
はじめ、グアテマラの絣を見て受けた印象は鮮やかな色があるなーというものでした。それは、気候や風土からそうなるのだろうなと考えていましたが、やはり、文献に目を通してみると五色の基本色が昔からはっきりしていて、それに基づく色を使用すると書いていました。そして、4つの主要な天然染料(ログウッド、紫貝、アニール、コチニール)があるということでした。今では化学染料、合成染料が中心になっているとは思いますが。
糸はわりと太く、文献(五色の燦き)で著者の人がグアテマラから持ち帰った糸の太さは42×2texと記されていました。これは42texの太さの糸を2本撚った双糸(そうし)だと思います。42tex=14番手なので、14番手×2=7番手くらいの糸になります(これが経糸に使われたものか、緯糸に使われたものかは定かではないですが)。番手は糸の太さを表し、番号が少ないほど糸が太くなります。久留米絣は大体20番くらいの糸が主流ですので、やはり久留米絣より太い糸を使用しているものと思われます。この太い糸でズシッとした印象の巻きスカートが印象的です。iloitooさんのコルテは10年~30年使用されていた古布なので、それが良い感じに柔らかくなっています。生地の幅の広さに関しては90cmくらいです。高旗で織る絣は男の仕事のようです。
絣よりも、写真右に写っている上着「ウィピル」の刺繍や縫取織りの方がどちらかというと、グアテマラ的には主役のように感じます。ウィピルは販売はしていないのですが、広げてみれますので、どうぞ見てみてください。
白水
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