【日々のこと】製材見学会を終えて。
五感で感じる、製材の現場。
知識などでは感じれない生の情報。
今日の午後晴天の中、八女の伊藤木材工業さんで製材の見学会が行われました。少しマニアックな見学会なので、何人かしか集まらないかなーと思っていましたが、15人ほどの方が集まってくれて、なかなか面白い見学会となりました。関内さんも角さんも木工家としての視点、製材所としての視点で木について語ってくれ、見学会に参加してくれた方も自分が気になる点を質問していました。すごく意義がある会になったのではないかと考えています。
今、うなぎの寝床には製材された板を展示したりしています。でも、それは「嗚呼、丸太切ったんだね。」という感じにどうしてもなってしまい、角さんのところで製材する、あの音や木の粉や重さや色んな要素がみえずらくなってしまい、僕らがいくらこの製材の現場すごいんですよー!といっても「そうですかー。」という感想にしかなりません。しかし、やっぱり現場を見てみると、迫力もあり、自分達が使っている木製品というのは、こういう行程を経てきているのだなーと感慨深いものがありますし、何十年とかけて育ってきた木を今この瞬間切り刻んでいるという、なんとも大事な瞬間に立ち会っているような感覚になります。
今回の製材の見学会は結構実験的なもので、イベント的です。こういう体験や見学をどう仕組みかして通常から見てもらえるようにしていくかが、僕の今からの仕事なのかなと感じはじめています。作り手にも負担にならず仕事として取り組めて、消費者(使い手)もきちんと物の背景を知るきっかけになる。そういう相互にとって良い間をとりもてるように、しっかり考えていきたいと思います。
展示会自体は明日の日曜日まで開催していますので、うなぎの寝床にどうぞお越しください。では。
白水