【雑誌を読む】BRUTUS 夢の値段
値段がつくと、見ちゃうよね。
リアルだから自分毎になる。
なんか、雑誌の紹介ばっかりで申し訳ないんだけどBRUTUSの特集が面白かったです。うなぎの寝床も商品が増えてきてきちんとカタログを作らないといけないなぁ。なんて思っていたところでした。ホースアールカタログ的な方向性や、作り手にスポットをあてる方向性、作品集的な方向性、いろんな方向性は探っていたのですが、まだ実行に移せてはいません。
今回のブルータスは、物だけじゃなくて、食、サービス含めて、それに値段をしっかりとつけて提示するという切り口でした。僕は普段ブルータスは書店やコンビニでピラピラとめくって「あー、こんな感じかー、世の中の流れはー。」なんて感慨にふけりながらあまり文章も読まず立ち読みするだけなのですが、今回の特集ははじめて文章まで読みました。
やっぱり値段がつくと、急に自分毎になるんですね!「んー、これはいいなぁ。買えるかなー。」とか「お、これは思ったより安い!」という完全に個人的な感想から「これは、つくるのに原価こんくらいかかってるから、結構利益出そうだなー。」と少し職業病的な見方をしてみたり、なかなか面白い一冊でした。
個人的に可能性を感じたのは、
佐野研二郎さんと森本千絵さんの名刺デザイン。
¥55,555 & ¥150,000なり。
僕も一応デザインもしています。専業の期間はほとんどなく、うなぎの寝床と平行しながらたまーにデザインの仕事を受けています。実は名刺のデザインには結構興味があって、名刺のデザインだけでどうにか食べていけないのかなーなんて考えていた時期もありました(ちょっとむずかしそうかな)。名刺は肩書きを決めたり、会社のコピーを考えたり、どういう情報を入れて、どういう情報を排除して、どういうレイアウトに組むか?と、小さいながらいろんなことを考えながらつくります。それを、ある程度フォーマット化し、いろんな人に届けることができたらいいんじゃないか?と考えることもあります。
この佐野さんの¥55,555と森本さんの¥150,000を高いと見るか、安いと見るかの判断は個人の自由なところではありますが、僕はこういう表の場所(一般雑誌)にどちらかというとデザインというソフトな側面が値段とセットででてきたという所に面白みを感じました。
僕らがいるちくご地域にも「物」として値段がついているものは多いですが、まだ値段が決まっていない価値あるものもたくさんあります。将来的にはそういうモノやコトも欲しい人に提供でき、そのノウハウやサービスを持っている人にも対価が入るという仕組みができないかなーと考えています。
そういう意味で、いろんなことを考えさせてもらった特集でした。
BRUTUS(ブルータス) 2015年2/1号 【特集】 夢の値段[本/雑誌] (雑誌) / マガジンハウス 価格:650円 |
職人さんがつくる品もいろいろ。
白水