【考えたこと】綿や天然繊維の特性を把握する。

綿 繊維 特徴

綿の特徴は、暑い時は汗を吸収し、
寒い時は空気をためて暖める。

うちは久留米絣のもんぺを作っています。このもんぺをつくったのは、僕がその着心地にびっくりしたからです。それは、非常に感覚的なもので理論的になぜ気持ちが良いのか?という部分になると「織り」という観点で説明できる部分と「綿素材」という観点で説明できる部分があります。今、その部分を調べたりして「なぜ気持ちが良いのか?」という部分について探っています。

ものと人間の文化史シリーズの「織物」を見てみると、天然繊維(綿と麻)についての特徴が書いてあります。

麻と木綿は、共にミクロンというごく細い径でありながら、その断面を顕微鏡で見ると中空状態になっている(写真)。繊維一本一本の中に空いている空洞は、暑い時は汗を吸収し、寒い時はそこに空気をためて暖めるという、その繊維を着用する人間の生理を調整する機能がある。空洞はまた、衣服に必要な弾力性やしなやかさをも、もたらすだろう。肉眼ではとうてい測れない極めて細い繊維の構造を、人間はよく知って利用したとしか思えない。更に、綿や羊毛を糸にする方法は、縄を作る方法と同じく繊維を束ねて撚るのであるが、両者は共に細かい一本一本の繊維自身がねじれた構造になっている点も見逃せない。繊維同士の抱合性が良く、糸にし易いものを選別してもいるのである。

天然繊維と化学繊維。
どっちが、どういいのか?

僕は天然繊維に対しての信仰があるわけではないです。ただ、化学繊維は天然繊維をヒントにつくられたのだと思いますし、完全にそれを再現できることはないだろうと考えます。それは、まだ完全に調べていないのでわかりませんが、おそらくそうだと考えています(今から調べていくのでお楽しみに)。そういう仮説を元に、天然繊維でしかなし得ない、もっと言えば僕らは久留米絣という産業に関わっているので、木綿でしか出せない特徴と、体感があるのではないかと考えています。おそらく木綿だけを調べても見えてこないと思います。だからまずは織物や衣服の歴史、そして化学繊維の歴史や成り立ちについても今からコツコツと調べていきたいと思います。
今からも少しずつ調べたことを小出しにしようかと思います。ただ、こんな理論は別に興味ない人は知らなくてもいい情報。着てもらえればその着心地はわかると思いますので、ぜひ着てみてください!

【通販】久留米絣のもんぺ

白水

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