【本を読む】情報の呼吸法 津田大介

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「今日のごはん」シリーズに引き続き「本を読む」シリーズをはじめたいと思います。大雪で夕方早めにホテルへ帰り、少し時間があったので読みました。

大きくは、Facebookやtwitter、メルマガ、ニュースなど、現代の情報社会でどういう媒体を使って、情報を得るか、または発信するか。ということが中心の本です。僕がここは面白いなと思った部分をいくつか感想と共に紹介しようと思います。

”「情報とは何か?」と問われたら、僕は「人々が動き出すきっかけを与えるもの」...(中略)と答えます。”

”情報は発信しなければ、得るものはない。”

ここが面白いなと思いました。東京に来て、本当に圧倒的な量に驚いています。情報量もそうですし、人の量もそう。広告が目に入らない時間なんて、一秒もないと思います。全ての情報が人を動かすように働きかけているようにプロの手によって仕組まれています(ちょっと言い方が悪いか)。昨日ブログにも書きましたが、地方に住んでいるとマーケッティングなんて言葉は実感としてピンとこないところがあります。しかし、東京に来ると情報量が多すぎて、誰に対して伝えたいのか!!という情報をしっかり考えて、明確な意図として言葉やビジュアルにして出す必要性を感じます。のんきにやってると、お店なんてすーぐつぶれてしまうような気がします。

対して、地方(僕らのお店)はというと、お店の特性もあるかとは思うのですが、アンテナショップなので、ターゲットというのはなく、いろんな人に来てもらって、こちらの地方の物を見てもらえたらとは思っています。ただ、公共交通機関も発達していない福岡県八女という土地柄、なんとか来てもらうために、いろんな仕掛けや努力はやっているつもりではあります。それは当たり前のことだとは思いますが。

最近は「摩擦から全ては生まれる」と勝手に思っています。「情報を発信しなければ、得るものはない。」というのは本当にそうかと思っています。会話というのも、声が空気との摩擦で伝わって、耳に届き、鼓膜から脳えと伝わっていく、それを連続しながら会話をしていく。そこで怒ったり、泣いたり、共感したりということが起きて、何かが生まれる。何か行動したりすることで、何かが生まれる(ここは曖昧)と確信しています。

一言で「情報」と言ってもいろんな質の情報があって、一概には言えませんが、僕も津田さんがいう「情報」に対しての考え方は納得がいきます。その使い方に関しては、僕はそこまではしない。という領域はありますが、そこは個人の塩梅があると思います。

”ソーシャルメディア(Facebookやtwitter)はもともと「公私混同メディア」”

これは、このブログでもそうですが、どの程度主観を伝えた方がいいのか。という塩梅はいつもむずかしいと思います。物の紹介にしても、物の特性を伝えることはしなくてはいけないけど「これは僕が好きだからオススメですよ!」という言い方は、あんまりしたくない。主観があまり入りすぎると、お客さんはそれに流されて買ってしまったりもする。小売店としてはそうしなけりゃ商売あがったりだよ!という感じでしょうが、僕はできればお客さんで判断して、自分の意思で、自分のお金で物を買って欲しいと思っています。なぜかというと、多分、そうやって買ったものの方が長く使うから。という考えんのもとです。そのきっかけ作りとして情報発信したり、企画を組んだりしています。

でも、このHPに関しては、2月末にはリニューアルして、アンテナショップという機能はそのままに、もっと小売店より地域メディアという方向にもっていこうと思っていて、僕の個人的な考えや主観ももう少し混ぜていこうかと思っています。

ということで津田さんの「情報」というキーワードのもと、僕はこんな事を考えました。興味ある方は読んでみてください。では。

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