時間がたてば、朽ちる。
昨日ご紹介したまちや紳士録をきっかけに、少し八女福島という町のことについてまとめはじめました。
写真は八女福島の町中にひっそり佇んでいる郡役所跡という建物です。大きな建築物で時間がたつ毎に老朽化が進んでいます。「どうにかしたい。」けれどこれを改修するとなるとかなりの費用もかかるし...町の人々は今奮闘の最中です。
「時間がたてば、朽ちる。」あたりまえのことです。今世の中には空家がたくさんあるにも関わらずマンション建設、アパート建設、住宅地開発はどんどん行われています。それ自体は経済の流れとして仕方のないことかもしれません。今地方の山中にはたくさん人が住んでいない空家があります。そこは人が住まなければあっという間に朽ちていき、緑に覆いつくされます。自然なことではあるし、昔の建物は変な材料をつかっていなければ建物自体が朽ちて土に帰っていくのですが...それを次の世代につなごうとすると、なるべく人から人へと空いた時間を少なくして渡したいものです。
山手の方の空家は様々な理由で、貸すこと、借りること、管理することがむずかしい要因も見えてきました。水の問題、不動産管理の問題、仏壇の問題、老朽化の問題、仕事の問題。
何を書きたいかは、よく自分でもわかりませんが、朽ちていく建物や、なくなっていく技術や文化を見て残念だなと思うことが多々あります。でも個人でできることはすごく限られているし、なくなっていく技術や文化というのは、すごく現実的な目で見ると、現代で需要がなくなったので、なくなっていくわけであって、どうしようもない部分も多いと思います。でももう少し長い目でみて「あー、あれはちょっと不便でも残しとけばよかったなー。」なんて思う日が絶対くるような気がします。それは100年後、200年後、1000年後かもしれません。
そんな風に「残しとけばよかったなー。」と思えるかもしれない物や事にもう一度スポットライトをあてて、世の中に、それに価値があるかどうか判断をしてもらう必要がある時代だと思います。うなぎの寝床は「筑後地域を中心に」というすごく狭いエリアではありますが、個人でできるのはこの辺まで。とりあえず続けていけるようにがんばりたいと思います。おわり。
建築家の中島さん。郡役所跡の中にて。
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