デザインってなんだ?
「ふだん着の久留米絣展」は今日からはじまるのですが、DESIGNING展の中の一環で企画したものです。「デザイン」って今はいろんな意味で使われます。デザイン家電だったり、デザイン家具だったり、デザイナーズマンションだったり物をさす事もあれば、WEBデザイナーやグラフィックデザイナー、ファッションデザイナーなど人をさす事もあります。「あのデザインはいいねー。」「かっこいいデザインだねー。」なんて言われることもあります。
まだデザインとは◯◯である!という決定的な定義は僕の中では見つかっておらず、ぼんやりした言葉でもあります。僕の中では今のところ、それは何かを伝えるための手段・ツールだと捉えていて、その方法を考え・形作るることがデザインだと思っています。
よくわからない前ふりは、それはそれとして。「fabさんとDESIGNING展に出すのだから、ちゃんとその意義は汲みたいよね。」という話しになりました。戦後は多分みんな「つくる」というのが身近だったと思うんです(仕方なくという部分はあったかもしれないが)。母は家族が身につける服をデザインしてた。「息子はこんな体型だから、こんくらいのサイズで、こんな素材にするか。」これは、大きい括りで言えばファッションデザインだと思うのです。着る人のことを創造してつくる。ないものを形作る。
現代では、本当になんでも買えば手に入る時代で「つくる」という行為は日常から非日常となりつつあります。むしろつくった方が値段が高い場合もあります。そんな中で、伝統工芸と呼ばれる久留米絣を身近に感じてもらい「つくる」という行為を少し日常化(大げさか)するというのが今回の裏テーマかもしれません。
誰かのために、自分のために、ものをつくってみてはどうでしょう...といいつつ、僕はミシンが大の苦手で人にお願いしっぱなし(違うところでいろいろつくってるんです。という言い訳)、家庭科の時間は得意な人に頼みっぱなしで廊下でダーーーッと走り回って遊んでました(有言不実行/シラ)。ハルはもんぺを5着くらい縫っています(有言実行/ハル)。
◎ふだん着の久留米絣展
会期:2013年5月10日(金)〜5月19日(日)
場所:fab-fabric(福岡市警固)
◎天神ヴィレッジ Tenjin Village
期間:5月11日(土)〜19日(日)
場所:福岡PARCO 8F PARCO FACTORY
◎もんぺ博覧会
期間:5月29日(水)〜6月2日(日)
場所:八女伝統工芸館(企画 / うなぎの寝床)
2013/05/010
白水