木工をやる人は、料理が上手いという法則。

タイトルは僕の中で見つけた勝手な法則である。

今回、関内潔さんの木お弁当箱を取材していて思ったことは、木工と料理は似ているということである。僕が知ってる木工を専業にする人々(といっても2,3人しかいないのだが)はすごく料理が上手い。その味に関しては試食のプロ(僕・自称)が保証しよう。
木工は、まず木の特性を知ってないとできない。やわらかい木、硬い木、癖のある木、その木が現時点どんな状態で、時間が経つとどういう状態になるかを予測し、完成(例えばお弁当箱)をイメージして材料を選ぶ。そこからは、その材の良さを上手くいかしながら、丁寧に完成までの道のりを導いていく。木は一度削ったり切ったりしてしまうと、元通りにはならない。制作の現場は少しの緊張感と不思議な居心地の良さがあった。木の香りが漂う工房。僕はそれが好きだった。
料理も同じような工程をとるように思う。完成のイメージした料理に対して最良の食材を選び、それを最大限活かす適切な料理法と工夫で味を決めていく。僕が知る限り木工をやる方は、本当に丁寧でコツコツと何事も手順を誤らないよう一つ一つ積み重ねていくという印象がある。料理に関しても、木工に関しても、人に対しても。接していて気持ちがよいし、尊敬もする。

僕はというと、手順なんて何もなく、思いついたことをただただ行動してみて「あ、うまくいった。あ、失敗した。」と一喜一憂する毎日を過ごしている。少し落ちつかねばいけないと思いつつ「まっ、それもいいじゃないか」なんて思っているのが正直なところである。このままでは、美味しい料理を作るまでにはあと200年くらいかかりそうだ。

さて、関内潔さんの展示会は11日(日)までです。お弁当箱は材によっては一点ものも多いのでお早めに。


はじめて工房に伺った時に、頂いたパスタ。もちろん上手い。


試食のプロは、誰にも気づかれないようにみんなより多く食べる技術を磨き続けている。


使っている道具もまたおもしろかったりするのだ。

タイトル「関内潔さんの木のお弁当箱を解剖してみる。」

日時:11月3日(土)から11日(日)
場所:うなぎの寝床
住所:福岡県八女市本町267
TEL/FAX:0943-22-3699

※木のお弁当箱やお重などは50点ほど並び、販売も行います。

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2012 / 11 / 08
白水