櫨とろうそく作り体験 第1回報告

11月14日(日)、ヤメハゼラボの牛島智子さんによる「あかりの歴史」と「絵ろうそく作り」が行われました。
率直な感想を簡単に行ってしまうと楽しかったです。牛島さんは美術教師でもありアーティストでもあります。
とてもユニークなレクチャーでした。

まずは絵ろうそく作りについて。


パラフィン蝋や蜜蝋、櫨蝋などの実物を見る。


今回使用する蝋燭はパラフィン蝋です。


櫨蝋を温めて溶かします。


絵ろうそくの「絵」の部分をつくります。
クレヨンで好きな色を少し削って器にいれ、櫨蝋を流し込みます。


それを、グーリグーリと混ぜ合わせると、空気と触れ温度が下がり、
すぐに固まってきます。


まだ柔らかい色付きの蝋です。


パラフィン蝋に付着しやすいように、液体状の櫨蝋をコーティングします。


あとは、ペタペタと楽しみながら張るだけ!


作品 – 蛇。


牛島さんの見本。高台は隈本木工さんの廃棄になる独楽をアレンジしたもの。
楽しくつくれました。

さて、次はレクチャー!櫨のことについてわからないのでその基礎知識を。

2メートルもあろうかという資料。すばらしい!
僕もなんども牛島さんたちと話し断片的に櫨のことについて知りはじめてはいたが、
このレクチャーのおかげで、頭の中が体系的に整理されはじめた。

1.櫨の木ってどんな木?

◎木の大きさについて
ウルシ科の落葉高木、木の高さは5m〜8m、根の深さは1m〜1.2mほどです。根はそこまで深くないために大風や台風には弱いです。昔は櫨の実を収穫することが農家の副業にもなっていました。根が深くないということは他の作物に害を及ばさないということでもあると思います。この辺の農家の方は農閑期に櫨の実をちぎり、少しでもお金に変えていたという話しも聞きます。
◎かぶれについて
櫨はウルシ科の植物で樹液の中にアレルギーをおこす成分があり、それに触れたり、敏感な人は木の下を通ってかぶれる恐れがあります。だが、いつでも櫨に触れたらかぶれるという訳ではなく、5月〜6月に花が咲き、そのころが木のパワーが強くかぶれるおそれが強いです。緑の葉っぱがついている時期はまだかぶれる可能性がありますが、11月頃、葉っぱが落ちるとかぶれる心配も少なくなります。
◎花について
花は5月〜6月に咲きます。花の大きさは2mm程度。櫨の花ではちみつもつくられています。
◎実について
実は搾られ蝋となります。
◎葉っぱについて
秋には真っ赤に紅葉します。

2.櫨から蝋を抽出する2つの方法。

◎玉締めの圧搾法
図の通り実をちぎり、茎やゴミをふるって取り除きます。そしてそれを砕き蒸し、玉締めの油圧式の器具をつかって搾りとります。僕はまだ体験したことがないのですが、牛島さんたちは長崎の本多木蝋所で玉締めの圧搾法を体験したそうです。3kg〜5kgの櫨の実を絞り出して「5滴くらいしか出なかった。」と言われていました。厳しいですね。

◎抽出法
みやま市の荒木製蝋所でやられている方法。日本で唯一の木蝋製蝋所と言っていいだろうこの工場、櫨の実を粉砕した後、抽出にヘキサンを使用します。ここでは、そこまで詳しく触れませんでしたが、しっかり調べてその内レポートしたいと思います。玉締めの方法よりも抽出される率はかなりいいです。

3.木蝋は何になるの?

◎木蝋からの加工品
木蝋は日本酸といわれるパルチミン酸が入っています(その成分については後に詳しく調べます)。融点が49℃〜60℃と低いのでちょっと熱いけど、手でさわれないことないので、手がけで蝋燭もつくれるのです。粘度がちょうどいいのでお相撲さんの鬢付け油としても使用されます。あとは、 白蝋といって、木蝋(緑っぽい)を天日で干すと白くなります。その白蝋は明治時代から海外に輸出されていました。化粧品としても使われているようです。

4.あかりの歴史

46億年前から今までのあかりの歴史。最近の二百年でかなり変化し消費していることを考えさせられました。

二回目・三回目もまだ空きがありますので、ぜひご参加ください。

2.「ろうそくと櫨」と「ホイップろうそく作り」
日時:10月19日(金) 19:00~20:30
内容:木蝋に色のつくもの、においのするもの など自然素材を混ぜ込んでつくります。

3.「木蝋について」と「型流しろうそく作り」
日時:10月28日(日) 10:00~11:30
内容:木蝋と和ろうそくの芯を使い型流しで作ります。

場所 : おりなす八女研修棟ギャラリーB
参加費(材料代含) : 各500円
定員 : 定員20名(要予約)
電話 : うなぎの寝床 0943-22-3699


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お問い合わせ・連絡先
【事務局】八女櫨研究会
〒834-0031 福岡県八女市本町267
電話 0943-22-3699