うなぎ再考。
長野のものづくり交換留学が終わった。
今回はすごく良い経験をさせてもらったと共に、色々と考えることも多かった。お店のこと、商品のこと、暮しのこと、未来のこと。長野ではわざわざの平田さん一家をはじめ、長野周辺のいろんな方と話し、旅の途中では大学時代の友人とも会い、みんなどこかでがんばっているんだなーというのを感じた。そして刺激を受けた。 それぞれの仕事があり、それぞれの暮らす環境があり、共に働いている・暮らしている人がいる。当たり前なことかもしれないけど、あらためて考える機会となった。
そして、八女のことやお店のことは嫌でも見直すきっかけとなった。ハルとたまに小難しいことを話すことがある「八女でお店をやる意味ってなんだろう?」と。「八女でお店をはじめる」と人に話したとき「そんなところで商売になるわけないよ。」「人くるの?」といろんな人から言われた。確かに単純に【商売】とう面だけとってみれば、人通りがまったくない場所でお店をはじめるというのは大きなリスクがあることかもしれない。でもあんまり気にせず「どうにかなるか。」という気持ちでお店を始めた。そして、少しずつお客さんが増えてきていることを有り難く嬉しく思っている。
僕とハルは県外の出身である。僕は佐賀、ハルは宮崎。縁あってこの八女という土地でお店を始めることになった。正直な話しをすると、はじめは八女という土地にそこまで魅力を感じてはいなかった。でもそこに暮らす色んな人に会うと、この町はこれからおもしろくなるんじゃないかと思わせる何かを感じた。酒屋さん、木工家、伝統工芸の職人さん、アーティスト、歌手、建築家、地の文化を守り続ける人々。肩書きを挙げはじめればきりがないけど、本当におもしろい人々がたくさんいる。皆こつこつと自分の仕事を続けている。表には出さないがみんな個人的な想いと考えがある。そこがまた魅力でもある。このお店は手仕事の品を扱っているのだが、結局はそれを作っている、そこにいる「人」が魅力で「こんな人おるんよー。」というのを伝えようと思い、お店を始めたようにも思う。
うなぎの寝床はまだまだ駆け出しで、どうなっていくかはわかりませんが(思いつきの企画が多いので気分次第のところもあります...)、その時その時に感じた事をお店に反映させながら運営していこうと思います。水曜日より通常営業です。よろしくお願いします。では。
追伸/ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されたそうです。うぅ。
福岡・八女/そろそろ、秋らしくなってきた。またこの土地でがんばろう。
長野・東御/わざわざさんは、この企画を終え何を考えたのだろう。嗚呼、楽しかった。
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2012 / 9 / 17
白水