翔工房の紡ぎ独楽

今日は小郡市にある翔工房へ行ってきた。

翔工房は、染め、紡ぎ、織り。田園風景に囲まれた豊かな土地にあるテキスタイルの工房である。主催の田篭さんはすばらしい技術と感覚をもった作家さんである。僕は九州ちくご元気計画で働いているころ、お世話になっていた。その中で「紡ぎ独楽」というおもしろい道具がある。

布は繊維が織り重なってでき、繊維は糸が紡がれてできる。今は機械で紡績された糸がほとんどを締めるなか、翔工房では糸から紡ぎ出すことも特徴だ。紡績会社が機械で紡ぐ糸は、一定の太さの糸を大量に紡げるのに対して、紡ぎ車を使って手で紡がれる糸は、量はもちろんたくさんはできないが、素朴な糸に仕上がり、布に仕上げた時にやわらかな風合いになる。そして、翔工房がつくったのが「紡ぎ独楽」。繊維の束を円盤と棒でできた独楽に引っかけ、独楽の自重を利用して糸を紡いで行く。繊維がツーっと糸になっていく様はとても気持ちがいい。紡績が主流の現代で、もっとも古典的な糸紡ぎの道具かもしれない。

翔工房の布は絣とはまた違い、風合いがるものから、モダンなものまで多種多様。今後紹介してく予定。

こんな感じ
紡ぎ独楽。

独楽の重みでまわるのだ
自重で糸が紡がれていく。

紡ぎ独楽
両手で紡ぐというやり方もあるのだ。

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2012 / 4 / 6
白水高広

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