【新商品】 KAPPOGI-103 尾州 ブラックウォッチ
毛織物産地・尾州の再生ウール
フワッと、あたたかな着心地
愛知県一宮市の大鹿株式会社のテキスタイルブランド「毛七(けしち)」のウール生地を使用したKAPPOGI(割烹着)です。
使われなくなった衣類や縫製工場から出るウールのハギレなどを原料に、ワタ状に崩し、再び繊維として生まれ変わる「再生羊毛 / 反毛(はんもう)ウール」の生地を使用しています。
あたたかな着心地だけでなく、ウールの特性で汚れにくく、匂いもつきにくいため、掃除や炊事などの作業にもぴったりです。洋服の上にさっと被って作業したり、お出かけの際に着てもらえたらと思います。
| ご購入はこちら |
生地について
織り上がった毛七のウール生地を大阪・泉州の「藤井若宮整絨」にてタンブラー加工を施し、微起毛をかけています。ウール特有のチクチク感があまり出ないように出来る限りやわらかく仕上げて頂き、ふんわりとした暖かみのある風合いになっています。
タータンチェック「ブラックウォッチ」
ブラックウォッチは、スコットランド発祥のタータンチェックの一種で、ファッションの世界でも永く愛されてきた柄です。軍隊用のミリタリー・タータンが発祥と言われており、反革命勢力を監視する夜番が着用したことから「ブラックウォッチ=黒い見張り番」と呼ばれました。
そもそもタータンチェックは、スコットランドの氏族(クラン)や地域ごとのアイデンティティを象徴して織られてきました。これは久留米絣の産地である筑後地方をはじめ、日本各地で織られてきた「縞」との共通点でもあります。縞も家ごとや地域ごとの特徴があったといわれており「縞見本帳」と呼ばれる生地見本帖が各地に残っています。こうした背景もあり、タータンチェックのMONPEを今回製作することにしました。
KAPPOGIのPOINT
① 袖口のリブで手元すっきり
KAPPOGIの袖口は綿素材のリブをつけており、作業の際に動きやすくなっています。また、リブを捲り上げることで袖の長さの調整も容易に行えます。
② 首元にあきのひとつボタン仕様で着脱も快適に
背面の首元はボタンが付いていおり、着脱をスムーズに行っていただけるようにしています。
③ 両サイドに深さのあるスラッシュポケット付き
深さのあるポケットなので、ちょっとお出かけの際にスマートフォンや鍵など入れることができます。
毛織物産地「尾州」
愛知県一宮市を中心に、愛知県尾張地方の西部と岐阜県西濃地区にまたがる地域一帯は、「尾州(びしゅう)」と呼ばれる織物の産地です。一級河川の木曽川と肥沃な濃尾平野の恩恵により、麻・桑などの栽培に適した土壌と、糸・織物の染色加工や仕上げ整理に適した軟水に恵まれ、奈良時代から織物づくりが行われてきました。
近代からはスーツやコートなどの生地に使う「毛織物」が盛んに生産されています。国内生産では全国一の規模を誇り、イギリスのハダースフィールド、イタリアのビエラと並んで世界三大毛織物産地とも呼ばれています。
再生ウール「反毛」
集めた古着、再び繊維に蘇る
反毛(はんもう)とは、一度使われなくなった衣類や糸くず、ハギレなどを再利用するために、繊維を崩してワタ状に戻す技術です。尾州産地では、半世紀以上前から反毛の技術で再生羊毛の生地をつくっています。
全国から集められた古着・ハギレを手作業で品質表示やボタンを取り外し、ウールの混率や色味ごとに仕分け。分類された布類を裁断し、反毛機と呼ばれる機械で繊維をひっかき、ワタ状にします。
反毛されたワタを糸にする際、繊維が短くそのままでは糸にすることは難しいため、ポリエステルやアクリルなどの化学繊維を全体の3割ほど混ぜ込みます。これにより強度があり、風合いの良い糸を紡ぐ事が出来ます。
こうしてできた再生羊毛は、ウール7割、化学繊維3割の比率で作られていたことから、尾州産地では古くから「毛七(けしち)」と呼ばれていました。
汚れにくくて、ニオイにくい
ウールのヒミツ
寒い季節に重宝する素材、ウール。一方、お家で洗濯しづらかったりと、手間がかかって嫌遠される場面もあります。しかし、実際のところ「頻繁に洗わなくてもいい」素材なのです。
① 汚れは弾いて、臭いは吸着
ウール繊維には、「スケール」と呼ばれるウロコ状の表皮があります。スケールの表面は水を弾き、汚れが付きにくいという性質があります。一方、スケール同士の隙間には水が通ることのできない小さな隙間があり、水蒸気やニオイ分子を吸い取って繊維内部に吸収。このとき、繊維に含まれるアミノ酸が悪臭成分と結合し、ニオイを中和します。② 高吸湿で菌の発生を抑制
ウールは吸湿性に優れ(コットンの約2倍、ポリエステルの約40倍)、蒸れを素早く取り除きます。菌が繁殖しづらくなり、ニオイの原因物質の発生を防ぐことにつながります。③ 洗濯でニオイリセット
ウールが閉じ込めたニオイ分子は、洗濯の際に繊維内部から一気に排出することができます。そのため、洗濯後はコットンや合成繊維に比べてニオイが残りにくいです。
以上の特性から、ウールは汚れにくくてニオイにくい素材であり、何日も洗濯できない登山用のインナーやソックスなどとしてもウール製品は広く親しまれています。もちろん日頃のお手入れが全くいらないというわけではありませんが、気負うことなく付き合える素材の一つと言えます。
同じ生地でほかのも!
| Farmers’ MONPE 尾州 ブラックウォッチ |
| プルオーバー 尾州 ブラックウォッチ |
KAPPOGIもいろいろ!
| KAPPOGI 商品一覧 |










