インターネット?インフルエンサー?ものづくりを伝える “そう” / 四国・瀬戸内 比較文化的 物産展

四国・瀬戸内 比較文化的 物産展 at 旧丸林本家(9/28まで)

九州(左):栗川商店(熊本県・山鹿市)/ 熊本来民うちわ 仙扇渋
四国瀬戸内(右):紙工芸やまだ(香川県・まんのう町) / 丸亀うちわ

今ではわからないことはすぐにインターネットで検索でき、情報は何でも仕入れることができるが、それがない時代にどうやって知らないことを知ったのだろうか。その事例の一つとして「僧(お坊さん)」が挙げられる。

香川・丸亀では、江戸時代初期の金毘羅参詣土産として「丸亀うちわ」生産が発展。その後、丸亀から技術を持った旅の僧が、九州で一宿のお礼にうちわの製法を伝授したのが「熊本来民うちわ」の始まりと言われている。各地を巡り歩いて修行する僧は、情報を伝達する「メディア」であり、他者の行動に影響を与えるいわば「インフルエンサー」でもあったのだ。

《参考文献》
香川県うちわ協同組合連合会 HP
香川県うちわ協同組合連合会 旧HP

四国・瀬戸内のモノ、ずらり
見比べて紐解く、地域文化

土佐の鰹節に、愛媛のみかんジュース、木工、焼物、織物 …
うなぎの寝床 愛媛大洲店で紹介してきた「四国・瀬戸内」のものづくりを、八女でずら〜りとご紹介します。

「消費地ではなく生産地でものづくりを伝えるアンテナショップ」として、 2012年に福岡県八女市でスタートしたうなぎの寝床は、その土地らしさ(ネイティブ)の風景(スケープ)をつなぐ場所=「ネイティブスケープ」を定義し活動を続けています。 2023年からは、これまで九州を中心に取り組んできた活動を、異なる環境(四国・瀬戸内)で実践する「うなぎの寝床 愛媛大洲店」も運営。それぞれの地域で、それぞれの地域を軸とした地域文化を伝達していくことを目指しています。

その土地固有の文化とは何か?それぞれの土地性から生まれる生業が、どう固有なのか?そもそも、ものづくりは一つの地域で完結したものばかりではありません。「土地・自然・技術・人」など、多岐にわたる要素が混じり合いながら、相互に影響を受けながら営まれています。一つ一つを見つめるのはもちろん、他の地域とのつながりや比較で見えてくる発見もあります。

今回の企画展では、「四国・瀬戸内」のものづくりを、「九州」のものづくりと見比べてみます。比べて見える繋がりや、それぞれの地域の輪郭を捉え直すことを試みます。

四国・瀬戸内 比較文化的「物産展」
2025年9月12日(金)〜9月28日(日)

うなぎの寝床 旧丸林本家
店休日  火、水 (祝日営業)
営業時間 11:00〜17:00
住所   834-0031 福岡県八女市本町267
電話   0943-22-3699
駐車場  あり

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