【MONPE着比べ】 あなたはどっちのコーデュロイ?

静岡・遠州産地のコーデュロイMONPEは、現在2種類をご用意しております。

カネタ織物とコラボした「MONPE 遠州 コーデュロイストレッチ」。
福田織物とコラボした「Farmers’ MONPE 遠州 太畝コーデュロイ」。

今回は、二つのコーデュロイMONPEの違いと特徴についてご紹介します。

 

① 風合い: 「しっかり」 or 「ふんわり」

コーデュロイストレッチ / カネタ織物
「しっかり」かつ「しなやか」
密度高く織り上げたハリのある風合い。かつ、穿き込んだジーンズようなしなやかさ。

太畝コーデュロイ / 福田織物
追求した「やわからさ」
ふんわり、フカフカ。やわらかな風合い。

【POINT!】 遠州にしかない、柔らかさを引き出す「水洗い」

遠州コーデュロイの特徴の一つとして「やわらかさ」が挙げられます。これは、豊富な水で何度も揉み洗う遠州産地独自の製法によって生まれます。

この工程の総全長、なんと約5000メートル。いくつのローラーを通り、丹念に揉み洗いすることでしっかりと糊を落とし、コーデュロイの毛羽が立ち、なおかつ生地のコシも抜けてふっくらと柔らかな風合いになります。

カネタ織物では、密度高く織り上げた生地をこの工程に通すことで、しっかりとした風合いでありつつ、ハリがある、履き心地を兼ね備えたしなやかな風合いになっています。

福田織物では、この加工によるやわらかな風合いを活かすために、織りの密度やタテ糸のテンションなどを吟味。綿が持つやわらかさを最大限に引き出しています。

同じ加工でも、最初の生地設計の違い、目指す生地の違いによって、異なる風合いが生まれています。

「コーデュロイができるまで」詳しくはこちら

 

②見た目: 「細畝」or「太畝」

畝(うね)とは、コーデュロイ特有のたて方向に走る凹凸のことです。この畝の細さ(数)によって、見た目や着心地もそれぞれの特徴があります。

コーデュロイストレッチ / カネタ織物
細畝:光沢感のある表情。滑らかな肌当たり。

太畝コーデュロイ / 福田織物
太畝:立体感のある表情。膨らみがあり、ふんわりとした肌あたり。

 

③ 型: すっきり「現代風」or ゆったり「Farmers’」

コーデュロイストレッチ / カネタ織物
すっきりシルエット「現代風MONPE」

うなぎの寝床が開発したすっきりシルエットのMONPE。地域の人たちがタンスの肥やしにしていた反物や着物を解いてもんぺを作りたいという要望に答え、型紙を製作。生地を節約しながら、約36cm(着尺)の幅を活かして簡易的な設計にしていった結果、昔の「もんぺ」の機能はそのままに、細身のMONPEが生まれました。

太畝コーデュロイ / 福田織物
ゆったりシルエット「Farmers’ MONPE」

元祖もんぺに近いシルエットの型。1942年、厚生省が婦人標準服という規格を発表し「もんぺ」は活動衣として指定され、農作業着として戦後定着し、全国に広まりました。その形状はお尻周りが大きく、ゆったりとしたシルエットでした。

それぞれの着心地を楽しんでいただけたらと思います。

MONPE 遠州 コーデュロイストレッチ(カネタ織物)の商品一覧はこちら

Farmers’ MONPE 遠州 太畝コーデュロイ(福田織物)の商品一覧はこちら

<特集記事>
前編: そこまでやるか! 遠州コーデュロイ / 毛並みの美しさ、やわらかな風合い
後編: 海外生まれ、静岡育ち。土地に根ざした「遠州コーデュロイ」

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