【つくり手紹介】祐工窯の手工藝へのこだわり。ろくろを回して作られる温かみのある磁器。
【つくり手紹介】祐工窯 阿部眞士さん
photo by Koichiro Fujimoto
福岡県北九州市八幡東区河内。小高い山の山中に工房を構える祐工窯。現在2代目の阿部眞士さんは、大学卒業後瀧田項一氏に師事し福島や栃木で修行します。26歳で北九州に戻り、窯を立ち上げた父・阿部祐工さんに師事します。その後窯を継ぎ、福岡市の鴻臚遺跡から出土した青磁花紋碗の復元事業に参加したことや、古伊万里の魅力を知ったことで磁器に力を注ぎ、陶器から磁器に切り替えて作陶しています。
祐工窯の手工藝へのこだわり。ろくろを回して作られる温かみのある磁器。
李朝や古伊万里の流れをくむ白磁が中心で、色絵やルリ釉なども作られています。本格的に磁器の仕事を始めてからも、磁土や釉薬など試行錯誤を繰り返し、色々と試していく中で、試したその一つ一つが作品作りに欠かせないものとなっていきます。手工藝にこだわり、ひとつひとつ丁寧にろくろを回してつくる磁器の質感は、程よくマットで温かみがあります。李朝由来の上品な曲線を持つ伝統的な白磁を中心に、様々な表現への展開を試みています。
photo by Koichiro Fujimoto
photo by Koichiro Fujimoto
新茶の季節に祐工窯のくみ出しはいかがでしょうか。うなぎの寝床がある福岡県八女市はお茶どころ。白磁のくみ出しや湯飲みはお茶の色がとても奇麗に見えます。マットな質感の白磁ですので口当たりもやさしいです。ぜひお使いください。オンラインショップで購入できます。
ーつくりて情報ー
祐工窯 阿部眞士(福岡県北九州市八幡東区)
通販:https://shop.unagino-nedoko.net/?mode=grp&gid=2021552&sort=p