【商品紹介】馬場水車場のお香
もうすぐお彼岸ですね。先日うなぎ倉庫の近くの田んぼのあぜ道に彼岸花が咲いているのを見つけました。お彼岸には連休を利用して帰省したり、ご先祖の墓参りに行く方も多いのではないでしょうか。
ご先祖のお墓や仏壇へのお供えとして、また日頃ご無沙汰しているご親戚への贈り物として、馬場水車場のお香はいかがでしょうか。
馬場水車場はうなぎの寝床八女本店から車で20分ほど走った、周りを山に囲まれた川沿いにあります。そこで作られているのは、昔ながらの水車の動力で杉の葉を挽いて作られている純国産の天然のお線香で、主原料となる杉の葉とつなぎの役割を果たすタブの葉以外は一切入っていません。
今年の1月頃、仕入れの為初めて馬場水車場をお邪魔しました。数日前に降った雪がまだ残っており、敷地内をきれいな水(冷たそう!)が流れていました。管理されている馬場猛さんは残念ながらご不在だったのですが奥さんが気持ちよく出迎えてくださいました。品物を受け取ったらすぐ帰るつもりだったのですが、ちょっとお茶でも飲んでいかんねと、懐かしい掘り炬燵でお茶を飲みながらお線香のことやうなぎのことなど世間話をしていたらついつい仕事のことを忘れそうになりました。
そしてなんの変哲も無いお線香が何故売れるのかという話になりました。馬場水車場のお香は香料を使っていないので火をつけても特別良い香りはしません。初めて火をつけて匂いを嗅いだ時は、なんだ焚き火の匂いじゃないかと内心思ったものです。田舎で生まれ育った者やご年配の方にとって、焚き火の匂いは何も特別なものではありません。しかし、かつてはどこにでも見られた焚き火も、最近は条例などが厳しくなり地方でさえもなかな見られなくなっています。山間部で暮らす人にとっては日常に存在する杉の葉の匂いも、都会暮らしの人にとってはわざわざ登山にでも行かないと嗅ぐことは難しいでしょう。山間での暮らしや、昔ながらの水車小屋、よどみなく流れる清流、杉の葉の匂い。どんなに技術が進化して便利な都市部で暮らしても、人はどこかで自然を求め続けるのではないかと思いました。
「モノ」にはストーリー(背景)があります。そのストーリーに触れ、何かしら感動を覚え、新鮮味を感じた時、人はその「モノ」を生活に取り入れたい、もっと知りたいと思うのではないかと思いました(鬼木)
ー商品情報ー
商品名:馬場水車場のお香 30g, 90g
作り手:馬場水車場(福岡県八女市上陽町)
通販はこちら→http://shop.unagino-nedoko.net/?mode=grp&gid=632952