【企画展】和紙でできた金灯籠、どのようにつくられるの?

 

【企画展】和紙でできた金灯籠、どのようにつくられるの?

熊本県山鹿市では毎年8月15・16日に、「山鹿灯籠まつり」が行われます。千人もの女性が、和紙でできた金灯籠を頭上にのせて幻想的な明かりの中で舞いを披露する「千人灯籠踊り」が有名とされています。この2日間は、町内ごとに灯籠師が制作した山鹿灯籠が「奉納灯籠」としてお披露目され、最終日には各町内の方々が奉納灯籠を神輿でかつぎ、「ハーイとうろう」のかけ声ともに「上がり灯籠」とよばれる行進をへて、大宮神社に奉納します。
山鹿灯籠は灯籠師と呼ばれる職人により作られるのですが、10年以上の修行が必要と言われており、とても高度な技術を要する世界です。
手漉き和紙と糊だけでつくられる山鹿灯籠は、「骨なし灯籠」とも呼ばれるように、木や竹や金属などの骨組みや部品などは一切なく、すべて和紙の‘面の組合せ’で出来ています。では、どのような工程で精巧な金灯籠が作られているのでしょうか?
大きく4つの流れでまとめてみました。
⑴「裏打ち」と呼ばれる技法、金紙と和紙などを貼り合わせる。
⑵パーツごとに決まっている寸法に合わせた穴が開いている「歩紙(ぶがみ)」を使用して折り線・切り線をつける。
⑶各パーツを切り離して「のりしろが付かないように」糊つけ
⑷約200パーツの部位を組み立て、金灯籠の完成。
実際の制作工程はさらに細かく分かれていきます。(工程の詳細は企画展にてご覧いただけます。)
一つの金灯籠を作るのに3日かかり、2019年の現在、9名の灯籠師と3名の見習いの方々で山鹿灯籠の制作をしています。
山鹿灯籠が灯籠師と認められた職人のみにより作り出される、という背景を知ることで、祭りの壮大さもより一層伝わってくると思います。
ちなみに和紙でできている金灯籠の重さは約180グラム。女性が頭上にやさしい重さなのでご安心下さい。
企画展では、和紙と糊のみでつくる灯籠師の技術が体感できる、擬宝珠ランプつくりワークショップを行いますのでご興味のある方はぜひご参加お待ちしております。田中
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◯擬宝珠ランプつくりワークショップ
内容:金灯籠の頂点に乗っている擬宝珠(ぎぼうしゅ)つくりを灯籠師の方に教わり、擬宝珠ランプをつくります。
和紙と糊のみでつくる灯籠師の技術が体感できます。
日付:9/21,22 14:00~ (60分程度)
参加費:3000円(材料費込み・ドリンク付)
人数:10名 要予約
お申し込みはHPの下部にある申請フォームよりお願いします。

http://unagino-nedoko.net/yamagatourou/
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◯和紙と糊でできるもの展
-山鹿・灯籠師の技術を通して-
2019年9月20日(金)~29日(日)
会場:うなぎの寝床 旧寺崎邸
休み:火曜・水曜休み
時間:11:30-18:00
住所:福岡県八女市本町327
電話: 0943-24-8021
ヤマノテさんのHPはこちら→http://yamaga-yamanote.com/
ヤマノテ -山鹿の手のもの、てんこもり-
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