【もんぺ博・文化祭まで15日!】石鹸って、そういえば、なんだっけ?/ 九州ちくごの作り手⑥まるは油脂化学

 

【もんぺ博・文化祭まで15日!】石鹸って、そういえば、なんだっけ?/ 九州ちくごの作り手⑥まるは油脂化学

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「汚れを落としたい」という欲は誰しもあるもの。手でも、体でも、お皿でも、服でも、キレイにしたいなと思ったら、簡単に「洗う」ことができる時代になりました。

水だけでは落ちない汚れを、どうやって落とすのか?古代の人たちも一生懸命考えていました。そんな中、自然の物質から得られる洗浄剤として、何千年も前の古代に偶然発見されたのが「石鹸(せっけん)」です。

肉を焼いたときに滴り落ちる「動物の油」が、薪を焼いたあとの「木灰」と混ざって固まった物質が、洗浄剤の効果があるということが発見され、石鹸が生まれました。石鹸とは、「油脂」と「アルカリ」の化学反応によってできているのです。

今回はあらためて「石鹸」ってどういうものなのか?洗うってどういうことなのか?ということを、うなぎの寝床でも取り扱いのある、福岡県久留米市で昔ながらの石鹸作りを続けている、まるは油脂化学株式会社さんに伺いました。

洗い過ぎない清潔さ。昔ながらの無添加の石鹸を見直そう。
近年「無添加石鹸」が見直されていますが、そもそも昔の石鹸はすべて無添加でした。その常識が変わったのは、合成洗剤の発明がきっかけでした。

合成洗剤は、第一次世界大戦中のドイツで「油脂」不足により石鹸が足りなくなったのをきっかけに、石油成分から人工的に生み出すことに成功した洗浄剤です。

合成洗剤は、複雑な化学組成をしていて種類も豊富なので、一概にはいえませんが、洗浄力が非常に強く、泡立ちも良く、大量生産で価格も安いため、私たちの生活には欠かせないものになりました。

実際、強力な油汚れとかお掃除など、合成洗剤がない生活、というのは個人的にはもう想像はできません。もちろん環境に配慮したものである必要はありますが。

ただ、人間の肌に対しては、強力な合成洗剤を使うと、汚れが落ち過ぎてしまったり、人間が本来持っている保湿力が落ちてしまったりと、肌が弱い人にとっては悩みどころです。

日本に石鹸が入ってきたのは16世紀、鉄砲などとともにポルトガル人が持ち込んだといわれています。当時は一部の人しか手にできない、貴重なものでしたが、明治になってから、本格的に生産が始まり、日本人の生活に浸透していきました。

まるは油脂さんも、1932年創業の老舗石鹸メーカー。創業当時はポマード、髪油、クリーム、固形石鹸、浴用石鹸など業務用を中心を作っていたそうです。

3代目社長の林竜馬さん(36歳)さんも、創業当時の自然由来の植物油と、苛性ソーダ(アルカリ)で作る、合成界面活性剤・合成着色料・酸化防止剤・保存料を使用していない、昔ながらの石鹸にこだわり続けています。

今回の九州ちくごものづくり文化祭でのワークショップでは、実際にまるは油脂さんの無添加の粉石鹸を使った、ミントやラベンダーなどのハーブオイル、そして蓬(ヨモギ)かみかん皮の粉末で着色をした、オリジナル石鹸を作ることができます。一回のワークショップで5〜6個くらいは作れるそうなので、誰かへのプレゼントにもいいかもしれません。

人気のワークショップですので、お申し込みはお早めに!

◉「肌に優しい石鹸って?まるは油脂の石鹸作り体験」
① 5月27日(日) 10:30-11:30 @旧八女郡役所
② 5月27日(日) 13:00-14:00 @旧八女郡役所
– 内容 石鹸の素材と工程のお話+オリジナル石鹸作り体験(ハーブオイル)
(※お一人5個程度つくることができます。当日固まらないため後日お届けとなります)
– 参加費 2,000円(材料費込み) / 募集人数 最大10名
お申込み方法:
① WEBフォーム / https://bit.ly/2qHZfj8
② メール / u-info@unagino-nedoko.net
③ TEL / 0943-24-8021(旧寺崎邸)
企画:株式会社うなぎの寝床

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