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【雑感にょろり】スニーカーの意外な語源とは。日本の履物文化とゴムの出会い。

1月 7th, 2017

【雑感にょろり】スニーカーの意外な語源とは。日本の履物文化とゴムの出会い。

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西洋と東洋の出会い。日本の履物文化に及ぼした影響。

年始から唐突な質問ですが、皆さんは普段、どんな靴を履かれているでしょうか?現代の生活においては、サンダル、革靴、スニーカー、ハイヒールなどが一般的かもしれませんが、実はこれらの洋靴が日本で履かれるようになったのは、たった100〜150年ほど前からの話です。それまでの日本では、一部の貴族・上流階級を除けば、「履物」といえば基本的には、下駄、草履(ぞうり)、草鞋(わらじ)など、鼻緒型の履物が一般的。裸足で過ごす時間も長く、履物というのはもともとは田植えなどの農作業や、雨などの悪天候の時などに、足を守る目的で履かれるものでした。

日本古来の履物文化に大きな変化が訪れたのは、黒船来航によって引き起こされた、19世紀後半の江戸時代の終焉と明治維新。当時の日本人の生活の隅々に変化が生じた時期ですが、もちろん靴も例外ではありません。もともと外来文化をなんでも日本化するのが得意な日本人ですが、この時代は特に、性質の異なる東洋と西洋が入り混じり、「あんパン」など不思議なものが生まれた時期だと思うので、個人的にもとても好きです。

「足袋」+「ゴム」=「地下足袋」。ムーンスターの「スニーカー」が生まれるまで。

そんな「不思議なもの」の一つに入ってる!と思うのが、久留米で生まれた地下足袋(じかたび)です。足袋は昔から日本の和装に合わせて履かれたいわば「靴下」ですが、それに西洋化によって手に入るようになった「ゴム」をくっ付けて、履物にしてしまおう!というすごい代物です。

久留米の老舗靴メーカー、ムーンスター(旧月星化成)は、そんな日本の近代化と履物の歴史を体現している会社です。1873年に「つちやたび店」として創業し、1877年の西南戦争での軍需や、1899年の明治政府による「素足は禁物」というスローガンなどで、足袋の需要が高まって成長。その後、1920年にアメリカ製のキャンバスシューズを見て、ゴムと布が貼り付けられる技術を知り、地下足袋の生産を開始。そのわずか5年後には、現在の原点となる「紐付きスニーカー」が生まれました。

忍び寄れる(=Sneak)静かな靴。スニーカーはキャッチコピーだった。

今では当たり前に履かれている「スニーカー」ですが、調べてみると、こちらも1890年代に生まれた比較的新しい靴でした。もともと今のようなファッションアイテムではなく、スポーツやトレーニング用の機能靴。ゴム加工の技術が発展して、布と貼り合わせることができるようになって生まれました。「スニーカー」という言葉も、英語の「Sneak=忍び寄る」からきており、1916年にアメリカのKeds社が、自社のゴム底スポーツシューズのキャッチコピーとして、「静かに忍び寄れる靴」として売り出したことから広まったものなんだそうです。(ちなみにイギリスではその俗語が「非紳士的」ということで普及せず、今でもスニーカーではなく、トレーナー=Trainerという言葉が使われます)。

もはや現代生活において欠かせない存在となったスニーカーが、時代に求められた新しい機能と、当時の最新技術を組み合わせて生まれた、合体の産物だということは興味深いと思います。そして価値観が刻々と変わる変動の時代の中で、足袋→地下足袋→スニーカーと、技術を応用して変化していったムーンスターと、久留米のゴム産業の面白さをますます感じます。

来週1月12日からは、うなぎの寝床でムーンスターの企画展を行います。工場見学はおかげさまで満員御礼となりましたが、じっくりスニーカーと向き合いお気に入りの一品を探したい方、是非うなぎの2階へもお越しください。お待ちしています!渡邊

【通信販売】ムーンスター スニーカー
http://shop.unagino-nedoko.net/?mode=grp&gid=1014803&sort=n

【企画展】
http://unagino-nedoko.net/moonstar/

◯展示販売
うなぎの寝床で通常扱っているRALY、ALWEATHER、DECK SPORT Vだけではなく他の種類の色柄も見れるようにしながら、展示販売を行います!色柄やサイズなどは現物限りのものも多いですが、普段みれないラインも含めて選べるのは、こういう時だけです。ぜひ履いてみて、確かめてください。
日程:2017年 1月12日(木)〜29日(日)
休み:月・火・水曜日
会場:うなぎの寝床2F
住所:834-0031 福岡県八女市本町267
電話番号:0943-22-3699

◯工場見学(定員20名:満員御礼)
日程:2017年1月14日(土)
時間;13:30〜16:00
料金:1500円 当日支払い
場所:ムーンスター久留米工場
集合時間:13時15分(ムーンスター工場駐車場)時間厳守
住所:830-8622 福岡県久留米市白山町60番地
電話番号:0942-33-1111

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