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【雑感にょろり】「ストレッチもんぺ」開発秘話。織元インタビュー番外編⑤宮田織物

7月 23rd, 2016

【雑感にょろり】「ストレッチもんぺ」開発秘話。織元インタビュー番外編⑤宮田織物

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久留米絣の発展系。ストレッチもんぺを作った背景。

さて今年のもんぺ博覧会もいよいよ終わりに近づいてきました。今年から、うなぎの寝床オリジナルMONPEのラインナップに加わったのが、宮田織物さんの生地を使った「ストレッチもんぺ」。98%木綿ですが、よこ糸に2%ポリウレタンが入っていて、伸縮素材となっています。膝周りなどが少しきつい方や、ガシガシ動く方など、「おお〜!!」といいながら買っていかれます。ありがたい限りです。

木綿100%ではなく、広幅のレピア織機で織られているので、現在の産地の定義でいうと、久留米絣ではありません。しかし、もともと久留米絣の織元として創業し、現在は美しい独創的な広幅の布で「袢天(はんてん)」や洋服などを作られている宮田織物さんは、ある意味久留米絣の織元の発展系だと私たちは考えています。

久留米絣の枠に捉われず、でもルーツを大切に。

「伝統は革新の積み重ね」というのはよく言われる言葉ですが、久留米絣という枠に捉われずに、新しい織物の世界へ飛び出した、現会長の宮田智さん(85歳)と現社長の吉開ひとみさん(55歳)、そして今の宮田織物を支えている本部長の池田さんや、主任の原さんなどとお話しすると、久留米絣という自分たちのルーツに対する思いの強さをとても感じます。

ストレッチもんぺに使われている布は、久留米絣の伝統柄の一つ「文人絣」を現代的に表現した模様になっています。小さい白い点が、ちょんちょんちょんと連なっている柄で、もちろんプリントではなく、糸を先染めして模様を出しています。宮田織物さんでは、ご近所にある「筑後染織協同組合」という染め専門の工場で、機械の板締め染織という技法でこの糸の先染めを行っています(言葉だととてつもなく説明が難しいので、ぜひこちらの動画の2:30あたりから、ご覧ください:https://www.youtube.com/watch?v=wiRcGiynKgw)。

久留米絣の定義の難しさ。絣の兄弟としての布。

久留米絣は、ある意味、定義が難しいです。英語で絣はikat(イカット)と訳されますが、ikatの布はくくりだけではなく、板締め染色も含まれます。布の幅も「38cmの反物幅」は日本だけの基準ですので、世界的に見れば、広幅は一般的です。そういう意味では、宮田織物さんのストレッチ生地も、広義には「ikat/イカット」ですし、久留米絣の兄弟みたいなものです。そうやって一つの産地の中で、いろいろな種類の織物が織られていること自体が、とても面白いと思いますし、解釈の楽しみも出てきます。

今回、ストレッチ生地をラインアップに加えた裏側には、そんなストーリーもあることを知っていただけると、私たちとしても嬉しいです。もんぺ博会場でもお聞きいただければ、いくらでもベラベラと話しますので、ぜひお訊ねください。お待ちしています。渡邊

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