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【雑感にょろり】多角的な視点を持つべし。海外織物交流紀行。

8月 2nd, 2016

【雑感にょろり】多角的な視点を持つべし。海外織物交流紀行。

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マレーシアとの織物交流。バティックの研究者の方と。

もんぺ尽くしの暑い夏。うなぎメンバーが、バタバタとイベントや通販の発送などに奔走する中、先日マレーシアの研究者の方から通訳アテンドを依頼していただき、筑後地域の天然染めに関するいろいろな工房や作り手へ、ご案内しました。東南アジアで生産される臈纈(ろうけつ)染めの織物、バティック(Batik)の研究者で、1960年代以降化学染料に取って代わられた、マレーシアの天然染めのバティックを復活させるプロジェクトをされています。

草木染めを探求する。「美しい」の概念の違い。

普段、久留米絣の中でも藍染めをされている工房にお邪魔することはありますが、私にとっても今回の機会は、天然染め全般について学ぶ機会になりました。天然染めは、化学染料を使わずに、草木の天然の色だけで糸や布を染める技法です。必ずしもその土地にある材料だけではなく、草木を乾燥させて粉末にした染料なども普及しており、いろいろなバリエーションがあります。

ただ、天然のものなので、土地の気温や天候、水質などに大きく影響されて、色が大きく変わります。たとえ同じ材料を使っていたとしても、決して同じ色にはならないのです。だからこそ、それぞれの思想や「美しい」の考え方が色濃く反映される分野なのだと思います。正解のない世界で、ある意味評価の難しさも感じました。

マレーシアとの比較によって、見えてくる産地の特徴。

当然、マレーシアと日本でも気候が違うため、同じ結果にはなりません。沖縄は比較的マレーシアと植生や気候が似ているそうで、沖縄の染料のリサーチにも行かれたようですが、全く同じにはならないそうです。それでも、天然染めのノウハウや、どうやって消費者の人たちに価値を理解してもらうかなど、化学染料と天然染料が両方存在している、日本のやり方には参考になる部分が多々あったようで、何よりです。私たちにとっても、久留米絣とのつながりも深い、東南アジアの織物について教えてもらえる機会にもなり、非常に価値ある国際間での織物の交流ができました。

やはり、他の地域の人から見て、この産地と日本という国がどう映るのかは、常に持たなければいけない視点です。ついつい日本人ばかりに囲まれていると忘れてしまいがちですが、そういう(なるべく)多角的な視点を持ちながら活動していきたいなと思いました。渡邊

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