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【企画展/旧寺崎邸】日田杉と本野はきもの工業

8月 2nd, 2018

【企画展/旧寺崎邸】日田杉と本野はきもの工業

大分県日田市は杉の名産地です。車や機械がない時代は、日田の山で伐採された木材を筑後川を使って流通させ、運んでいました。(詳しくは「筑後川を道として」〜参考図書で展示しています。)
川を使って木材を運んでいたために、筑後川の下流である大川で家具作りが発展したのです。
日田杉の植林が始まったのは室町時代。その後幕府や代官が殖産産業の手段として植林を推奨したため、江戸時代中期以降一気に増えていきました。
下駄生産は1830年ごろ、下駄が町人文化の発展の中で広がりました。大正時代には全国2位となり、日本三大産地の一つとなりました。ちなみに静岡と広島の松永が残りの2つです。
本野はきもの工業は昭和23年に創業し、現在3代目の本野雅幸さんを中心にデザイナーの奥さんと家族4人で下駄作りされています。
本野さんは昔ながらの下駄はもちろん、ハイヒール下駄やアクリルを使った新素材のクリア下駄など、新たな商品づくりに挑戦されています。
商品の層を厚くすることで、多くの方に日田下駄を知ってもらいたい、履いてもらう機会を増やしてはき心地の良さを体感して欲しいという思いで取り組まれています。
この2日間、鼻緒のすげ実演で奥様と旧寺崎邸に来て頂いた際、お二人の関係性が印象的でした。職人である本野さんと、本野さんを支えながらデザイナーとしてアイデアを出される奥様との信頼関係が伝わってきました。
下駄の製造は、従来丸太の木材を下駄用に裁断する製材所・下駄枕を下駄の生地に加工する生地会社・その生地から下駄を製作する会社があり、分業制となっております。
本野さんは最新の機械を導入することで生地から作ります。分業制に依存せず、自由にものづくりができる環境を整えているのです。また日田下駄で従来使われていた杉の端材(建築用材とならない根曲りしたものや、木の根元部分など)ではなく、建築用の材料を使うことでより上質な下駄づくりを目指されています。
新しい体制での生産や、新しい機会の導入、新商品の開発には大きなリスクも伴っています。その障壁を乗り越えてきたからこそ、本野さん夫妻には強い信頼関係があるのだなと感じました。
お子さんから若者、ご年配の方まで多くの方々に見て履いていただきたいです。今週日曜日までとなっておりますので是非お越し下さい。前田
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「呼吸するはきもの展」 日田下駄
▽福岡・八女会場
日時:2018/7/21(土)~8/5(日)   11:30~18:00 火・水休み
会場:旧寺崎邸2F
住所:福岡県八女市本町327
電話:0943-24-8021
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▽東京・新川会場
日時:2018/8/10(金)~ 8/26(日)11:30~18:00 月・火・水休み
場所:うなぎの寝床 東京新川分室
住所:東京都中央区新川1-11-10 明祥ビル2-B
最寄り駅:茅場町・八丁堀


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