【ひとひとり】6つの技術をつなぐために。新たな活路はあるのか。

【ひとひとり】6つの技術をつなぐために。新たな活路はあるのか。

八女の仏壇技術を使ったカトラリー開発を一緒に取り組んでいただいているのは、近松辰雄商店の近松さん。明治35年創業の老舗の4代目。八女でも数が少なくなってきた、漆が扱える職人さんの一人です。

伝統工芸品指定されている「八女福島仏壇」は6人の職人の分業制で、仏壇の引き出し(?)の裏に6つの証紙が貼られています。木地・彫刻・宮殿の3つの木工部門、金具・蒔絵の装飾部門、そして元請けとして、すべての生産管理と、最後の仕上げの漆塗り・金箔を行う仕上げ部があり、近松さんはこの仕上げをされる職人さん。

後継者不足が深刻な八女の仏壇業界は、今後5年10年の間に、6部門の一部を他の仏壇産地に外注する必要が出てくるかもしれないと聞きます。中国で作られた仏壇との価格競争が激しくなる中、伝統工法で作られた仏壇の需要は年々厳しくなっています。

先日打合せで伺ったら、展示スペースに飾られているお高めの仏壇が一つなくなり、ぽっかりと穴が空いていました。「売れたんです」とおっしゃる近松さん。売れることで、また同じ伝統工法で新しい仏壇を作り、技術をつないでいくことができるのです。

カトラリー作りが仏壇に代わることは難しくとも、仏壇が様々な技術の結晶でできていること、後継者不足が深刻なこと、技術の転用も考えながら新しい道も考えていく必要性があること。一般の方にとっても、作り手にとっても、新たな発見になるといいなと思います。渡邊 ∈(゜◎゜)∋ ウナー

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