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【雑感にょろり】主役級の存在感 九州のツツジ

5月 9th, 2016

【雑感にょろり】主役級の存在感 九州のツツジ

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ツツジかわいそう・・・と思っていた幼少期。

私は東京で生まれ育ったのですが、小学校の通学路だった大通りの植え込みに、ずらーっと「ヒラドツツジ」が並んでいたのを何故か覚えています。大体この季節になるとピンク色の花が咲き始め、学校の帰りに花の蜜を吸ったりする子もいるわけですが、たくさんの車が行き交う通りに押し込められるように植えられ、排気ガスを大量に吸い込んでいるだろうツツジ達に対して、正直「キレイだな」とは思えませんでした。どちらかというと暗いイメージが強かったので、記憶の片隅に残っていたのかもしれません。それが九州に来てから、道端や個人のお宅のお庭などに咲いている、やたらと主張の激しい野性的な花が「ツツジ」だと聞き、同じ花とは思えずに驚いたのを覚えています。

九州の地名が多いツツジ。秘密は江戸時代にあり。

詳しい名前を調べていくと、霧島ツツジ、平戸ツツジ、そして久留米ツツジなど、九州の地名がついている品種が多いことに気付きました。英語名はAzelea(アゼリア)で、アジアにも広く分布しているツツジですが、日本でも古くから園芸品種として愛されていました。特に久留米ツツジは、江戸時代後期に久留米藩士の坂本元蔵が「コケまき法(水もちの良い土の上で種子を発芽させること)」により、江戸初期から愛好家の多かった野生種「霧島ツツジ(鹿児島の霧島山脈に育つ)」の品種改良に成功してできたツツジ。他の栽培家たちにもやり方を広め、様々な色や柄の組み合わせにより、何百種もの変わり種が出来上がります。

地域ブランド戦略は昔から。

ただ江戸時代は「小霧島」の総称で知られ「久留米ツツジ」の名が広まったのは、明治36年の内国博覧会にて。当時は久留米絣の評判がすこぶる良く、久留米ブランドに乗っかって売り出したとも言われているそうです。昔から「地域ブランド戦略」はどこも考えていたことだったのでしょう。そんなツツジ達の故郷に近い九州で、伸び伸びと育つ姿を見るのも、地域の楽しみ方の一つです。渡邊

【イベント】
久留米つつじまつり開催中@久留米百年公園(5月5日まで)
http://www.kurume-hotomeki.jp/event/?mode=detail&id=400000000253&isS

【久留米絣のもんぺ】
通販:http://bit.ly/1bLYM5p

*参考資料・サイト
・久留米つつじの栽培化/ 山口聰(野菜茶業試験場久留米支場花卉研究室)http://web.agr.ehime-u.ac.jp/~dr.yamaguchi/yurai.htm
・久留米観光サイト / 久留米つつじと坂本元蔵 http://www.kurume-hotomeki.jp/special/kurume_story07.html
・『久留米のつつじ』/ 葦書房

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