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【工房訪問】郷土玩具制作者は天性のテキトウさを持ってる人がいい(多分) / 尾崎人形 高柳政廣 / 佐賀神埼

9月 24th, 2015

5尾崎人形 赤毛の子守り

テキトウの達人 高柳さん、
愛らしい郷土玩具が生まれる場所。

尾崎人形は佐賀県神埼の尾埼地区にある人形です。一度途絶えていた人形を尾崎人形保存会が復活させ今もつくっています。尾崎人形は神埼尾崎西分地区に伝わる焼きものの人形で、佐賀県内陶磁器の中で最も歴史的に古いと言われています。伝承によると「弘安4年(1281年)蒙古が襲来した元寇(1274年(文永11)と81年(弘安4)の二度にわたる元軍の来襲。高麗を支配下におさめたフビライは日本に入貢を求めて拒否され,遠征軍を送って壱岐対馬を侵略し博多に迫ったが,二度とも西国御家人の奮戦と,折しも襲った暴風雨によって艦船の大半を失い敗退した。文永弘安の役。蒙古来。)の際、捕虜になった蒙古軍の兵隊が人形を作って吹き鳴らし遠い祖国を偲んでいた。そして、技術が地元民に伝わり焼物が盛んになった。」と言い伝えられているようです。そして、そこから尾崎焼として瓦、火鉢、鉢物を焼くようになり江戸時代は佐賀藩から幕府への献上品の一つになったようです。(工場に会ったものを参考にして)

郷土玩具は、まだ僕は全然詳しくないし、調べていないのですが、面白さはなんとなくわかります。そして、作っている方々の人柄も大事だと思っています。工房としてしっかりと同じクオリティの絵付けを分業でされているところもありますし、高柳さんのように、毎回納品される度に顔の表情が変わったり、色が変わったり常に進化し続けている人形もあります(これを進化と呼ぶのか、テキトウと言うのか。笑)。どちらにしろ、とっちとも僕はいいと思っていて、高柳さんの場合は、高柳さんが好きなように作った方が一番魅力的な人形ができるのではないかと考えています。

むしろ達人技。
創造力を生む絵付け。

見て下さい、上の赤毛の子守り。顔全然違います。笑  寝てるやつや、怒ってるやつや、愛想笑いしてるやつや、ホゲーっとしてるやつ。これは意図的にやれる仕事ではありません。多分高柳さんの禍々しいのか清々しいのかその時の気分が人形に宿っているんじゃないかなーと思います。そして三色の傘はなんなのか?多分ビーチパラソル的な風合いの日傘なんでしょう。子供が暑いから。季節は夏。海のそばでしょう。なかなか想像をかき立てられる人形です。

1尾崎人形 高柳
高柳さん。僕らが訪ねてくると聞いて髭を剃って待っててくれたらしい。次の日に「うなぎの寝言さん来たよ。」と言ってたらしい。面白いです。

10ウツボザル

「干支のウツボつくったけどどげんですか?」
干支にウツボあったけ?

4年前からかな?干支を作り出したようです。毎年型をつくって。先日高柳さんにワークショップの段取りをしようと電話をして、そのついでにいろいろ人形を注文しました。すると最後に「来年の干支のウツボばつくったとですが、何個か置いてもらえんですかねー?」高柳さんは商売っけがあるのかないのか、たまに営業をかけてきます。そのノリがとても楽しいので、ハルはどうかわからないけど、僕はちょっと乗ってみようかなという気分になり「干支にウツボとかあったけなー?」と思いながらじゃあ10個くらい下さい。と返事をしました。

そして当日訪ねてみると「ウツボザル」でした。そりゃーそーですよね。ウツボの人形なんてあんまり聞いたことないし、干支にもない。でも、密かにウツボが出来上がっていることを期待していた自分がいました。左が完成系です。

11ハトブエ テテップゥ

奥がハトブエ。祖国を思いつつホーホー。

祖国の方をちょこっと向いてる。ハトブエが尾崎人形の中でも重要な位置を担っているらしく、蒙古斑が祖国を思ってつくり、この笛を吹いたと、ハトの首が少し横を向いているのは、祖国を向いているということだそうです。そして、そういうことに思いを巡らせながらハトブエを吹くと、なんとも悲しい音に聞こえます。人間というものは不思議なものです、

2尾崎人形 スモウトリ

腹のもじゃもじゃは何だ?

この腹のもじゃもじゃは、失敗作と思っていたのですが、納品された全てのものについていて、これはお相撲さんで多分回しの藁のようなものなんだという結論に議論の末いたりました。まだ高柳さんに真意のほどは聞いておりませんが、そう信じることにしました。斬新な絵付け。巨匠高柳さん。

3北島さん パーハプス

尾崎人形を語るには、この人なしには語れない。
パーハプスギャラリーの北島さん。

自身のもつギャラリーで尾崎人形の素焼のものに佐賀にゆかりがあるクリエーターに絵付けをしてもらい展示するという企画を2年間行なわれました「ハトブエ テテップゥ」。僕もそのイベントに参加してはじめて尾崎人形のことは知りました。多分、尾崎人形が佐賀周辺で知られるようになったのは、北島さんご夫妻の人柄と活動が大きいのではないかなーと思います。

阪急うめだで絵付けのワークショップを開催するのですが、この北島さんと高柳さんの歳の離れたお友達コンビでワークショップを行います。かなりレアイベントになるので、ぜひご参加ください。

佐賀郷土人形 尾崎人形絵付けワークショップ

場所:9階催場 『うなぎの寝床』
参加費:2,160円 ※材料費込
定員:先着10名(WEB受付10名)イベント参加にはお申込が必要です。
講師:尾崎人形制作者 高柳政廣さん
お申し込み URL:http://hhinfo.jp/entry/honten/event/detail/KYUSHU

福岡・八女にある筑後地方のものづくりを中心とした、地元だから出来る「作り手」と「使い手」を繋ぐアンテナショップ『うなぎの寝床』。『うなぎの寝床』が推奨する佐賀県神埼町で700年以上続く郷土人形、尾崎人形の絵付けワークショップです。水鳥・長太郎・かちがらすの3種類の中からお好きな人形をお選びいただけます。

4尾崎人形
今から絵付けをまつ白い方々。

6尾崎人形 高柳いいねー。クリエーターによる絵付け。素晴らしい。

7タイエビスこれは、新作のタイエビス。高柳さんの営業によりうちで取り扱い開始。

8型の仕事 人形
人形も型の仕事。波佐見の取材とつながってくる。

白水


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