第一織物
第一織物株式会社は、1948年創業の合成繊維織物メーカーです。石川・福井・富山を中心とした北陸地域は、日照時間が短く、冬は雪深い土地性から農作業以外の仕事(副業)としての地場産業が発展。その一つに織物づくりがあり、年間通して降水量が多く、湿潤で静電気が起こりにくい気候も相まって、繊維の細い「絹織物」の生産が盛んに行われました。明治以降は絹の代替品として発明された人絹糸(じんけんし)をいち早く取り入れ、現在では国内のナイロン・ポリエステル織物(編物)の約9割の生産を占める一大産地へと発展しました。第一織物は、合成繊維の高密度製織技術をベースに、ファッション衣料からスポーツ衣料、産業資材など、多方面で活用される高機能なテキスタイルを手掛けています。原糸の選定、撚糸、組織、密度、張力やクリンプ率など、多岐に渡る要素の実験を繰り返しながら、機能性・美しさ・風合いを追求した新しい高密度織物を開発し続けています。