「絣」のメタモルフォーゼ / 四国・瀬戸内 比較文化的 物産展
四国・瀬戸内 比較文化的 物産展 at 旧丸林本家(9/28まで)
左:久留米絣(福岡)/ Farmers’ MONPE 井桁
中:伊予絣(愛媛)*久留米絣による再現 / Farmers’ MONPE クリエイティブチャレンジ No.3
右:福山デニム(岡山) / MONPE 福山デニム デニムストレッチ
私たちが今いるこの地域では「久留米絣」が親しまれているが、広い視野で言えば日本各地、いや世界中で「絣(ikat)」は存在する。その発祥は定かではないが、7-8世紀頃のインドが起源と推測され、その後東南アジア全域、中東、ヨーロッパへも伝来している。
日本国内では久留米(福岡)、伊予(愛媛)、備後(岡山)が三大絣産地と言われる。しかし、洋装化・化学繊維の発展に伴い、生産数は衰退の一途を辿る。そうした中で、備後絣は、帆布やデニム、伊予絣はネル(起毛した綿織物)を経てタオルに移行。ものづくりの形態を変化(変身)させながら今にも続いている。
当然、久留米絣も他産地と同じように厳しい時代を過ごし、織元も生産反数も減少したが、現在も伝統的な製法(藍染、手織り、手ぐくり)と、半産業化した製法(シャトル動力織機、化学染料、機械くくり)が、混在して稼働し続けている珍しい例でもある。
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うなぎの寝床 愛媛大洲店で紹介してきた「四国・瀬戸内」のものづくりを、八女でずら〜りとご紹介します。
「消費地ではなく生産地でものづくりを伝えるアンテナショップ」として、 2012年に福岡県八女市でスタートしたうなぎの寝床は、その土地らしさ(ネイティブ)の風景(スケープ)をつなぐ場所=「ネイティブスケープ」を定義し活動を続けています。 2023年からは、これまで九州を中心に取り組んできた活動を、異なる環境(四国・瀬戸内)で実践する「うなぎの寝床 愛媛大洲店」も運営。それぞれの地域で、それぞれの地域を軸とした地域文化を伝達していくことを目指しています。
その土地固有の文化とは何か?それぞれの土地性から生まれる生業が、どう固有なのか?そもそも、ものづくりは一つの地域で完結したものばかりではありません。「土地・自然・技術・人」など、多岐にわたる要素が混じり合いながら、相互に影響を受けながら営まれています。一つ一つを見つめるのはもちろん、他の地域とのつながりや比較で見えてくる発見もあります。
今回の企画展では、「四国・瀬戸内」のものづくりを、「九州」のものづくりと見比べてみます。比べて見える繋がりや、それぞれの地域の輪郭を捉え直すことを試みます。
四国・瀬戸内 比較文化的「物産展」
2025年9月12日(金)〜9月28日(日)うなぎの寝床 旧丸林本家
店休日 火、水 (祝日営業)
営業時間 11:00〜17:00
住所 834-0031 福岡県八女市本町267
電話 0943-22-3699
駐車場 あり
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